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2020年5月9日

11863:ANLS(アンラッシュ)とRGC細胞の生存と機能:構造と機能から解明する眼疾患(中村誠先生)聴講録

清澤のコメント:神戸大学の中村誠先生は「構造と機能から解明する眼疾患」というシンポジウムの中で 「ANLS(astrocyte-to-neuron lactate shuttleアンラッシュ)とRGC細胞の生存と機能」 の関連を発表しています。これは外傷性視神経症を想定した新しい視点でのお話でした。最後のキースライドをもとに、講演の結論を書き下してみました。(私にとっては、PETによる18F-FDGをトレーサーとする脳の糖代謝を測るときに大前提とされていた脳のエネルギー基質はグルコースだけだという仮説が既に壊されました。)

キースライドの翻訳採録です

〇乳酸はグルコースと並んで網膜神経節細胞(RGC細胞)におけるエネルギー源として働いているかもしれない。

〇アクアポリン9は (モノカルボキシレートトランスポーター) と共同して乳酸輸送に働いている。

〇ONC(視神経挫滅optic nerve crash)はアクアポリン9とMCTs(モノカルボキシレートトランスポーター)の発現を抑制するだけでなく、STR( 網膜電図 スコトピックスレッシュオールドレスポンス)の出現も抑制し、網膜神経節細胞の喪失を増強する。

〇外傷や視神経に対する挫滅はANLS(アンラッシュ)を阻害して実際に網膜細胞死を起こすかもしれない。

Categorised in: 神経眼科