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2020年1月22日

11454:Visual snowビジュアルスノウについて

清澤のコメント:医院に質問をいただきましたので動画でお答えすべく原稿を作ってみました。なぜかビジュアルスノーでなくビジュアルスノウと記載する人が多いようです。

質問: ビジュアルスノーの記事、大変参考になります。 自分は物心ついたときから、恐らくこの病気です。 視覚障害以外(耳鳴り等)は無いのですが、砂嵐が見えるのは常です。 暗闇だと顕著で、色を帯びた幾何学模様が万華鏡のように動いています。 発色は、イルミネーションの光源のように光っており、色は多様にカラフルです。 他人と違うと気づいた時(今から10年程前、当時高校生)からは、 見えているものの正体(もしくは要因)が気になってしょうがないです。 見える人が限られていることもあり、なかなか解明されなさそうな気がしますが、新しい報告があれば共有いただけると嬉しいです。 よろしくお願い致します。

清澤のお答:以下がお答えの本文です:PETに関する脳糖代謝の最も新しい論文には2019年に

https://www.researchgate.net/publication/325928214_Visual_Snow_Syndrome_Proposed_Criteria_Clinical_Implications_and_Pathophysiology というものがあります。(訳文はこの記事の末尾参照)

清澤眼科医院 清澤源弘

 「視野に雪がかかったように見える。」というのをVisual snow, Visual snow syndrome,と呼ぶ。白内障で「視力が落ちて霧がかかったようだ」というのとは違い、「アンテナの外れかかったテレビのように」「視界に雪が降る」という視覚陽性現象。https://www.visualsnowinitiative.org/   図の出典


◎視覚的な雪視覚的静止(visual static):一時的または永続的に見る視覚的な症状。雪やテレビ画面のような静的な画像が、部分的またはその全体視野を覆う。日光の下を含め全ての光条件で見える。

「雪」の重症度や密度は、人によって異なる

・日光の下でも詳細に見えるが、残像やその他の視覚的ないし非視覚的症状のために、読み取りを困難にして人の日常生活に悪い影響を与える。

・ドライブ、日常的な作業を困難にします。

従来は:片頭痛の前駆症状の1種と考えられた。

・硝子体混濁と混同され、誤診され、ビジュアルスノウは過小診断される。

・持続する残像 、 羞明 、強化された青視野内視現象、耳鳴りのような類の現象。

◎最近の研究

・脳の代謝亢進が、視覚的雪視症と右舌状回に存在する脳の代謝亢進と関連。(PET研究)

・原因未同定。眼科、神経学および精神医学的な検査は、正常。

◎徴候と症状:

・視覚症状:雪視症の他/視野内の星状映像/増加した残像、浮遊物。

・非視覚的な症状:耳鳴り、離人症、現実感の喪失、疲労、言語障害と認知機能障害。

・後遺症:不安、パニックやうつ病など

◎原因:陽電子断層撮影

・右舌状回と小脳片葉前部に代謝亢進。特定の脳領域に機能的な問題への雪視症を特定できる。診断可能な眼科疾患で発生する可能性。

◎片頭痛はの永続的アウラは:

・ジグザグ要塞型の形を取らない事も。

・片頭痛に頭痛は不要。局所神経症状は多種多様。

・視神経炎やその他の病気、脱水などの有害事象:確証はない。

・雪視症の病因における幻覚剤の役割

◎ビジュアルスノウ症候群の診断基準
・視野全体のダイナミックで連続する小さな点。
・付加的な症状1つ:反復視(視覚末尾の残像)/ 強化された内視現象/ 羞明・耳鳴り/ 夜間視の障害/ 症状は典型的な片頭痛のアウラに一致せず。

・他の疾患(眼科、薬物乱用)に依らない。

◎ビジュアルスノウへの併存疾患

・前兆を伴う片頭痛と普通の片頭痛が一般的な併存疾患。

・片頭痛は、ビジュアルスノウの視覚症状や耳鳴りを悪化させる。 ◎治療:私は処方せず:ビジュアルスノウの確立された治療法なし。クロナゼパム/アセタゾラミド/バルプロ酸など。経口薬が無効である場合には、フロセミドの静脈内注射または注射が試されるという。


最新の解説論文https://www.researchgate.net/publication/325928214_Visual_Snow_Syndrome_

解説の目的:この記事では、クリニックからの一次および二次ビジュアルスノウの事例説明を回顧します。最近提案されたビジュアルスノウ症候群の基準について議論し、これらの基準のわずかな修正を提供します。また、ビジュアルスノウの病態生理学的メカニズムに関する理論と、治療への現在のアプローチについても議論します。最近の発見:ビジュアルスノウは、「静止したテレビ画像」と同様に、患者が視野全体に一定の無数の点滅ドットを見る状態です。ビジュアルスノウはもともと1995年に記述されていましたが、2014年より前の文献ではまだ10件未満でした。過去4年間で、これは約200件に増加し、この状態をよりよく理解し、特徴付けるための集中的な努力が行われました。ビジュアルスノウを見る患者は、しばしば追加の視覚的および非視覚的症状を有することが明らかになり、これらの症状の一貫性により、ビジュアルスノウ症候群の基準が提案されています。雪が見える患者を見るとき、潜在的な二次的な病因を除外することが重要です。視覚的雪症候群の患者はしばしば片頭痛を併発しますが、ビジュアルスノウは持続性片頭痛の前兆とは別の存在のようです。この症候群の病態生理は明確ではありませんが、最近の神経生理学的および神経画像研究により、理解が深まりました。

Categorised in: 神経眼科