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2019年11月17日

11302:人間の睡眠時の電気生理学的、血行力学的、脳脊髄液振動の結合

清澤のコメント;ノンレム睡眠(非急速眼球運動性睡眠)という事で、これが今日の目の話題です。睡眠時の神経活動の脳波(徐派)は、脳の血液量の振動につながり、脳脊髄液を脳に出し入れすることが分かったそうです。以下は、科学雑誌サイエンスの記事の紹介と抄録の翻訳です。ニューズウィーク日本語版の記事https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/11/post-13390.phpが元論文を詳しく紹介していました。

sleepwaves_lewis__001 from Boston University on Vimeo.

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ニーナ・E・フルツほか サイエンス2019年11月1日:巻366―6465、pp628-631

睡眠中の流体力学

ノンレム睡眠中、神経活動の低周波振動化は、記憶の統合と神経計算をサポートします。睡眠はまた、脳脊髄液量の増加と代謝老廃物の除去にも関連しています。これらのプロセスが共に起きる理由とそれらがどのように関連しているかは不明です。フルツ等は人間の脳の電気生理学的、血行動態、および血流信号を同時に測定しました。睡眠中に脳への流体流入の大きな振動が現れ、ファンクショナルMRI信号と密接に連動し、脳波の遅い波にも同調しました。したがって、ゆっくりと振動する神経活動は、血液量の振動につながり、脳脊髄液を脳に出し入れします。

アブストラクト

睡眠は、認知と健康な脳機能の維持に不可欠です。脳脊髄液(CSF)が代謝老廃物を脳から除去するのに対し、神経活動の遅い脳波は記憶の強化に貢献します。これら2つのプロセスが関連しているかどうかは不明です。人間の脳の生理学的および神経ダイナミクスを測定するために、加速したニューロイメージングを使用しました。ノンレム睡眠中に現れる電気生理学的、血行動態、およびダイナミクスの振動の一貫したパターンを発見しました。遅​​い脳波の後に血行動態の振動が続き、それが脳脊髄液(CSF)の流れと結びついています。これらの結果は、睡眠中の脳が巨視的規模で脳脊髄液(CSF)の流れの波を示し、これらの脳脊髄液(CSF)のダイナミクスが神経および血行動態のリズムと連動していることを示しています。

Categorised in: 神経眼科