お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2019年11月17日

11301:「目と心の健康相談室とロービジョンケア」荒川和子看護師の講演を拝聴

本日、私の講演の前に行われた「目と心の健康相談室とロービジョンケア」荒川和子講師の講演を伺いました。講演概要を採録し、記事末尾に清澤のコメントを付します。

  --記事概要---

低視力とは視力の良いほうの矯正視力が0.05以上0.3以下、視覚情報をある程度使える状態です。(WHO)

視覚障害の原因:緑内障28.6%、網膜色素変性14.0%、糖尿病網膜症12.8%、黄斑変性8.0%、網脈絡膜委縮4.9%、その他

早期に疾患を発見し治療を開始することが重要。

障害に対する反応は一人一人違う。失明の場合、(死に至る病と違い)どうやって生きてゆけば良いのか?が問題となる。

そこをロービジョンケアで一歩踏み出す。

目が悪くなったといってできないことはほとんどない。やり方を変えればほとんどのことができる。:と或る患者が言った。

「ロービジョンケアの第一歩は急性期の状態を診る病院・医院でこそ適切に行われなくてはならない。そうでないと、医師や病院・医院への不信が生じそれは視覚障害に加え、患者の心身はずたずたに踏みにじられることになり、疾患や障壁の円滑な受容に大きな障壁が生まれる。そして次の一歩に踏み出せる機会を徒に奪ったり遅らせることになる。(若倉)」

デジタルビジョンケア、社会福祉制度の活用、視覚障害シュミレーション、体験してみよう(「視野が狭い」のと「真ん中が見えない」の例)

「目と心の健康相談室」:目に障害が有ると、生命を直撃はしなくとも、日常生活に直ちに影響が出て、生活が立ち行かなくなる場合もあります。眼科の治療で治るならいいですが、多くは不都合を残しながら、時には原因さえわからないまま、不快で不都合な日々を悶々と過ごしている人たちが大勢いるのです。」(若倉雅登)

医療機関の限界を見極め、⇒自分たちの生きやすい社会を自分たちで作ってゆくのが必要。

医師と患者の認識のずれ:「医師は患者が病気のことを理解していると思っている。患者が理解しないのは患者の理解力の不足と思っている。医師の説明には主語の欠如が多い。医師は患者とのコミニュケーションが取れていると思い込んでいる。」⇒そこに相談室の役割が有る。

相談室の活動:相談サービス事業は延べ350名。まず電話やメールを受け、内容を聞き、次の相談予約を取るか?それで終了か?を決める。相談は看護師(荒川ほか)か医師(若倉他)。それで、継続か終了か?と分れる。

医者にかかる10箇条というものが有る。有効な診療を受けられるために、下記をよく読み、各項を確認してから医師を受診しよう。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 10kajo_10.gif です

清澤のコメント:私が専門とする神経眼科疾患では治りきらぬ疾患も多数あります。 そのような方々に対して医師である清澤が、十分な相談に乗れてはいないことを自覚しています。そこで、「目と心の健康相談室」の 町田市鶴川の本部のほかに、清澤眼科医院内に分室を設けて貰ってあり、火曜日と木曜日には荒川看護師(健康相談室の理事長)が駐在・勤務しています。当医院の患者(さんに限らず)電話及び対面でご利用いただけますので、ご相談ください。

「目と心の健康相談室」活動に対して、私が功利的有用性を見つつ協力しているのに対して、この会の活動を若倉先生(と荒川さん)が「社会を良くするための『社会実験』として捉えている」という言葉が特に印象的でした。

Categorised in: 神経眼科