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2019年11月13日

11292:第105回神経眼科勉強会印象記

第105回神経眼科勉強会印象記 2019.11.13 @井上眼科会議室

本日、井上眼科会議室で井上眼科が幹事で開催された。追加演題を募って6題で開催。次回は東京医大が幹事です。目次と印象記から演者と所属は省略します。

1、「両眼瞼の異常運動と左眼球運動障害を伴う一例」演者名略 

⇒筋無力症?、甲状腺眼症?それともニウロミオトニア?という症例。それならばテグレトール内服治療は?、筋電図は取れるか?、そしてβ遮断剤点眼は有効だろうか?との発言があった。

2、「幻視の一例」 住友沙織、江本博文、清澤源弘(東京医科歯科大)

⇒要素性幻視を示した。右眼には繊維柱体切除がしてあり、MRIでは年齢相当の変化が見られた。色のある幻視なら精神疾患であり、病巣はブローカ18,19の連合野ともいう。要素性幻視なら17野とされる。⇒レビー小体病か?との発言あり。病巣がありそうな所を狙って画像診断をとるか?との発言もあった。SPECTなどで血流を見るのも有効ではないか?などのコメントが出た。(昨日の当ブログで幻視の記事にリンク

3、「視神経病変を主症状としたベーチェット病の一例」演者名略:虹彩炎から始まり、毛嚢炎や口内炎もあった症例。HLAはB51が陽性であった。6か月後、対眼視神経の腫脹を示し、反復する各眼の視神経腫脹を示した。次の年には前房細胞発症。特にコルヒチンが効いた。8年目には視神経委縮になった。この様な例ではリンパ腫も除外を要す。免疫製剤のレミケードやヒュミラはとの意見に、多発性硬化症などを含む神経系疾患であればそれは危険かも?との応答があった。

4、外傷性内頚動脈海綿静脈洞瘻の一例 演者名略:43歳女性で左(0.2)であり、眼球運動制限あり。結膜が極度の浮腫と眼球突出を示した。脳外科でコイル塞栓がなされ、症状は軽快した。内頚動脈海綿静脈洞瘻にはバロー分類が有る。この症例はそのタイプAとBの混合型として理解できる。この外傷性内頚動脈海綿静脈洞瘻の症状は激烈であった。

5、日本脳炎ワクチン接種後に動眼神経麻痺をきたした小児の一例 演者名略:小児での動眼神経麻痺はまれである。北京株不活化の日本脳炎ワクチン投与2日後に発症した動眼神経下枝麻痺の9歳児例。症状は、瞳孔散大。髄膜炎か?ADEMか?と考えられた。その後症状は消失した。日本脳炎ワクチンは過去にADAM発生で推奨を中止されたことがあり、今は製法が替えられた。小児の動眼神経麻痺には腫瘍、外傷、炎症などが有る。眼球運動に関する神経の麻痺はインフルエンザ、パピローマ、麻疹のワクチンでの発症が多い。ワクチン投与から神経麻痺発症までが一か月半までのものをワクチン投与と関係ありとして扱うのだと。

6、亜急性の眼部腫脹から甲状腺眼症を疑った女性例 演者略:眼瞼腫脹では甲状腺やIgG4をまず否定した。結果は急性骨髄性白血病AMLであった。FAB分類(組織形態による)でM4かM5とされた.この患者ではフィラデルフィア染色体も陽性であった。

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