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2019年11月10日

11279:ボクシングバンタム級王者・井上尚弥選手の眼窩底骨折とは:

ボクシングバンタム級王者・井上尚弥選手の眼窩低骨折とは:

清澤のコメント:眼窩底骨折は、眼窩吹き抜け骨折とも呼ばれ、スポーツなどの接触を伴うスポーツで、眼部に鈍的な打撲が加わると起きることのある外傷です。下側にある上顎洞に向けて起きる場合と、内側壁(鼻側)に向かって起きる場合があります。骨折部に、外眼筋やそれを取り囲む軟部組織が挟まれると眼球運動が一部制限されて複視を生じます。今回の場合、眼瞼裂傷からの出血が眼表面を覆い、一眼の視力が落ちて両眼視機能は一時的に障害されましたが、眼窩底骨折による複視がそれでカバーされたという事のようです。事の次第と、眼窩吹き抜け骨折についての以前の記事にリンクします。

 ―――記事引用―――  ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級トーナメントで優勝したWBA&IBF世界同級王者・井上尚弥(26=大橋)  試合は井上が3―0で判定勝ちし、ムハマド・アリ・トロフィーを獲得したが、2回にドネアの左フックを浴びて右まぶたをカット。プロで初めて自らが流血する激闘となった。立ち上がりは「早い決着になる」と感じていたこと、2回のカットで以降は右目がぼやけて二重に見えるようになり、作戦変更を余儀なくされたこと、8回には出血が激しくなった場面では「血が目に入って右目の視界はなくなったけど、二重に見えなくなった」と本人だけが知っている状況を詳細に説明。9回にドネアの右ストレートを浴びた時にはクリンチで逃れたが、「ピンチを想定してイメージトレーニングしていたことが、とっさに出た」を明かした。 眼球運動に障害、目の陥没も/井上の眼窩底骨折とは[2019年11月9日21時4分]

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ボクシング2団体(WBAスーパー・IBF)統一王者井上尚弥(26=大橋)が右目に重傷を負っていたことが9日、分かった。同日に同門の中嶋一輝(大橋)の応援に来ていた東京・後楽園ホールで報道陣の取材に応じ、右目の眼窩(がんか)底など2カ所を骨折していると明かした。

以前の当ブログの詳しい記事です。ご参照ください。

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◆眼窩(がんか)底骨折 眼窩底とは、目のくぼみ=眼窩の下方にある骨の壁。程度の差はあるが、目を強打し眼窩底に骨折を起こし、その骨の裂け目に眼筋やその他の組織などが落ち込んだことをいう。眼球を動かす眼筋がはまり込んだ場合は、眼球運動に障害が起こる。眼球後部の組織が落ち込むと、目が陥没することもある。陥没が激しい場合、また3~4週間たっても、眼球の運動障害がある場合は、眼筋を引っ張り出すための手術が必要になる。

Categorised in: 神経眼科