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2019年10月31日

11246:Q;右目が暗くなる症状に悩まされています。

 清澤源弘 清澤眼科医院院長(東京都江東区) 読売新聞

 中学3年生の息子が、右目が暗くなる症状に悩まされています。頻度は10日に1回くらい、10分ほどで自然に治まります。脳神経外科や眼科で検査を受けても異常はなく、ストレスが原因と言われました。どうすればよいのでしょうか。

 (46歳女性)

 質問者の症状を聞くと、脳ではなく、眼球から視神経までの病変を考えます。片方の目が一時的に視力が下がったり、視野が欠損したりする「網膜片頭痛」が最も疑われます。

脳血管が収縮し、機能が一時的に低下する片頭痛の一種で、目の中で起こるものです。多くは5~20分かけて起こり、次第に強くなって1時間程度で解消します。目の異変の後に同じ側の頭痛が75%程度あります。

 典型的な症状は、片方の目の視力の完全な喪失(50%)、ぼやけた視力(20%)、暗点発生(13%)、部分的視力喪失(12%)、視力の増減(7%)などです。診療上は、症状が似ている脳卒中や腫瘍、網膜剥離(はくり)などではないことを確かめることが重要です。

 網膜片頭痛はストレスや高血圧、喫煙などで誘発される傾向があります。長時間のスクリーン凝視や、照明が強いところでの作業、長距離運転などが危険です。若い女性は発症リスクが高いです。このほか、片頭痛の病歴や、家族歴がある場合も注意が必要です。予防が大切です。

 何が原因で起こっているのかを特定し、避けるようにします。▽目を休ませる▽強い光を逃れる▽スクリーン作業を制限する――ことなどで症状が緩和します。治療薬などについては、医師に相談してください。

Categorised in: 神経眼科