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2019年10月26日

11228:Visual Snow Syndromeの15例の報告:73回臨床眼科学会から

清澤のコメント;ビジュアルスノーは私も関心を持ち、鈴木幸久・石井賢二先生と語らってPETでの脳代謝分布を見ている疾患です。若倉先生は小雪症候群とエレガントに呼び、私は視界雪嵐症候群と呼んでみました。コントラスト感度が低下するほかには、眼底にも視力にも視野にも変化が有りません。片頭痛との関連を言う人もいますがその実態は不詳です。視覚での雑音へのフィルター効果が足りないというのでしょうか?

  --抄録です---

[演者] 光畑みずほ、田中崇広、 岩佐真弓、山上明子、若倉雅登、井上賢治、 鈴木幸久、石井賢二

【目的】Visual Snow Syndrome(以下VSS)は、視界にちらつく点が無数に見える疾患である。我々は2005年頃から小雪が降り続ける症状を呈する類似例を小雪症候群として蓄積しており、先ごろ日本人例6例を紹介した。日本人におけるVSS症例との異同を知るため、小雪症候群と呼称していた17例について検討した。
【対象と方法】当院神経眼科外来で、小雪症候群として集積してきた17例について、自覚症状、患者背景、眼科所見、経過および転帰、一部の症例はポジトロンCT(PET)結果を後ろ向きに検討した。
【結果】対象症例は男性6例、女性11例。発症時の平均年齢は30.1±*(?)歳で、最も症状が持続している例では18年に及んだ。消えることのない無数の小雪の出現以外の自覚症状として、視覚保続12例(70.6%)、羞明5例(29.4%)がみられた。片頭痛の既往や家族歴は13例(76.5%)で認めたが、VSSの症状と頭痛発作との時間的関連はみられなかった。PET検査では5例中4例に視覚連合野の糖代謝の低下を認めた。
【結論】我々が小雪症候群として集積してきたものとVSSとは臨床的特徴からほぼ同一と考えた。本症候群は心因性などとして軽視されやすいが、常時症状が出現するため生活に支障をきたし、かつ決してまれなではない。ただし、日本人例では欧米のそれに比し、片頭痛と併存している例はやや少ない。眼科医はこの疾患を認識し、機能画像などを用いた見本人例でのメカニズムの解析や治療の可能性を探るべき必要がある。

Categorised in: 神経眼科