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2019年10月21日

11200:核間麻痺とは:特に後部核間麻痺(ルッツ)とは

核間麻痺を神経眼科診療のてびき(石川弘 第2版p126-132)を参考に記載します。今回、特に橋下部病変による後部核麻痺症例の見方を石川先生に教わりました。ルッツの分類を論じたダロフ教授のビデオは http://www.kaltura.com/index.php/extwidget/preview/partner_id/797802/uiconf_id/27472092/entry_id/0_p65vdcpv/embed/auto? にあります

外転神経核~反対側の動眼神経内直筋核に刺激を伝える内側縦束の病変で見られる。(核間は外転神経核と動眼神経核の間の意味)、内側縦束症候群(MLF症候群)とも呼ばれている。

a)特徴 

①症状

・患側の内転制限

・健側に外転時の単眼性眼振(解離性眼振)が見られる。

・輻輳による内転は可能

②診断

・内転速度の著明な低下(特徴的)

・内転速度の低下は眼球運動制限消失後もしばらく持続

・単眼性眼振は急速側方視直後に出て、すぐに減衰

・輻輳は病初期で外斜視WEBMINO (wall-eyed monocular internuclear ophthalmoplegia)時は不能。

・内転速度低下のため、視運動性眼振が左右眼で非対称性

③原因

・片側性:脳血管障害、多発硬化症、頭部外傷

・両側性:多発硬化症、脳血管障害、ウェルニッケ脳症

b)核間麻痺の正面眼位

・核間麻痺では、時期や病巣の広がりにより、さまざまな正面眼位を示す(詳細は略)

c)核間麻痺の病巣による亜型

①前部核間麻痺(中脳病変)輻輳麻痺を合併。局在診断価値は低い

②後部核間麻痺(橋下部病変):内側縦束障害に外転神経麻痺を合併する。局在診断価値が高い。

d)偽核間麻痺:重症筋無力症やFisher症候群で核間麻痺様の症状。

過去にこのブログに記載した「斜変位と核間麻痺」の記事はこちらです

Categorised in: 神経眼科