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2019年9月17日

11089:黄斑神経節細胞内網状層薄化を伴う眼の視神経障害から緑内障を識別するための耳側縫線サイン:論文紹介

清澤のコメント:最新号のOphthalmologyにこの論文に関するレターが載っていました。視神経疾患にも関連する、今はやりの話題ですので、元論文のアブストラクトを採録します。臨床医は無意識にこのような点は見ていると思いますが。


Temporal Raphe Sign for Discrimination of Glaucoma from Optic Neuropathy in Eyes with Macular Ganglion Cell–Inner Plexiform Layer Thinning

Presented at: the American Academy of Ophthalmology Annual Meeting, Chicago, Illinois, October 27–30, 2018. JinhoLeeMD12 ほか

https://doi.org/10.1016/j.ophtha.2018.12.031

mGCIPLの薄化を伴う眼の緑内障(GON)と非緑内障視神経障害(NGON)を識別するための黄斑神経節細胞内網状層(mGCIPL)厚マップ上の側頭縫線徴候の可能性を評価する。

設計

横断的研究。

参加者

Cirrus(カリフォルニア州ダブリンのカールツァイスメディテック)高精細OCTでmGCIPLが薄くなった175人の患者の合計175の目が後ろ向き研究対象に含まれました。緑内障の専門家と神経眼科の専門家は、緑内障性視神経障害(GON)または非緑内障視神経障害(NGON)の診断のために患者の医療記録を評価しました。最後に、コンセンサスにより、GONの67の目とNGONの73の目が登録されました。

方法

正の耳側縫線徴候は、mGCIPL厚マップの耳側楕円領域の内側と外側の輪の間の長さの半分より長い直線がある患者で診断されました。決定樹分析を実行して、診断モデルを作成しました。

主な結果の評価

感度と特異性を備えた受診者の動作特性曲線下半面積(Area under receiver operating characteristic curve :AUC)。

結果

一時的な縫線徴候は、GON眼67眼のうち61眼(91.0%)で観察され、NGON眼73眼のうちでは21眼のみ(28.8%)で観察された(P <0.001;カイ二乗検定)。これに基づいて、NGOからGONを識別するための一時的な縫線徴候の診断能力は良好であると判断された(AUC、0.811、95%信頼区間、0.749〜0.874、感度91.0%、特異性71.2%)。決定樹ベースのモデル(AUC 0.879; 95%信頼区間、0.824–0.933;感度、88.1%;特異性、87.7%)の診断性能は、耳側縫線徴候または相対的求心性瞳孔欠損(RAPD)よりも優れていた(P = 0.005、P <0.001、それぞれDeLongの検定)。決定樹モデルは次の事項を明らかにした:(1)時間的縫線徴候が陽性で、RAPDが存在しない場合、症例はGONと診断されるべきである。 (2)一時的縫線徴候がRAPDの有無にかかわらず存在しない場合、または一時的縫線徴候とRAPDの両方が存在する場合に、その症例はNGONと診断されるべきです。

結論

臨床診療では、OCT黄斑スキャンで側頭縫線徴候が現れるかどうかを判断することは、緑内障と非緑内障mGCIPLの識別をつけるための有用なツールとなる。

Categorised in: 神経眼科