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2019年9月10日

11068:大人の発達障害とは:

清澤のコメント:そのような患者さんを集めたいわけではないけれど、神経眼科外来では「多くの人たちとは異なる特徴を持っているために、生活上の困難を生じているのではないか?」と感じられる患者さんを診ることは多いです。わたくしは、自分の診療所に臨床心理士(注)を配置して患者さんとのカウンセリングも取り入れてみています。しかし、その専門的な対応は眼科だけではなかなか困難なので、他施設に相談することにもなるでしょう。この記事には、そうした中から「問題がありそうだ」となった場合に相談すべき相手を挙げてあり、それに従ってスムースな患者さんの流れを作ることは有効だと思われます。

ーー記事抜粋ーー (日本医師会の日医ニュース522.宮本信也教授の記事から要点を抜粋) ー

大人で発達障害が問題になるとき

多くの人たちとは異なる特徴を持っているために、生活上の困難を生じている状態を発達障害と呼ぶ。生活上の困難は子供の時に現れることが多いが、大人になってから問題になるのは、仕事上もしくは精神的に大きな困難が現れる場合。様々な発達障害の中で自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠如・多動性障害(ADSD)の2つが特に問題となる。

ASD・ADSDに見られる特徴と生活上の困難

1)◎ASDは①マイペース、②話が通じにくい、③しつこい。

○常識・状況の理解や共感の苦手さ

2)◎ADHDは①気分屋、②おっちょこちょい、③興味があるとせっかち、④興味がないとあわてない

○注意ややりたい気持ちのコントロールの苦手さが見られる。

両方の特徴を持つ人もいる。

⇒こうした特徴を持つと、上司・先輩との対立、取引先との対人トラブル、大事な約束・事柄・期限の失念、突発事態への勝手な対処や放置など、仕事上で問題が生じやすくなる。仕事で繰り返し問題が起こると、精神的に不安定になったり、頻回の遅刻・欠勤や攻撃性などの行動問題や、神経症やうつなどの神経疾患を生じることがある。

発達障害かもしれないと思ったら:

 発達障害かどうかを自分だけで判断するのは難しい。仕事上の問題と精神的問題では相談先が異なる。迷ったときは、

⇒どこに相談してよいか不明の時:①発達障害者支援センター、②あるいは自治体の福祉窓口か③保健所に相談するとよいだろう。

⇒仕事に関する相談:①ハローワーク、障害者職業センターほか

⇒精神的問題に関する相談:精神科医療施設、②精神保健福祉センター、③保健所、④発達障害者支援センター

注)臨床心理士とは:日本臨床心理士資格認定協会が認定する資格、およびその有資格者のこと。海外の「Clinical Psychologist」などの訳語としても臨床心理士の名称が用いられる。

Categorised in: 神経眼科