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2019年6月13日

10813:視神経萎縮を伴う梅毒とは

視神経萎縮を伴う梅毒の演題を神経眼科勉強会で聴きました。日本でもここ数年、梅毒の診断症例数が明らかに増えているそうです。神経眼科の専門医は皆数例のこのような症例を経験しています。この会の印象では、以下の文献とは異なり、視神経の萎縮と視機能低下が駆梅治療後にも進行する例も多いという事でした。 在米中はその点をよく指導されましたが、 この会ではHIVとの合併感染の可能性は全く論じられてはいませんでした。HIVに対する日米の温度差があるかもしれません。

論文の概要

梅毒の発生率が上昇しています

神経梅毒患者は眼症状および徴候を示すことがあります。

神経梅毒は、それ以外の原因では説明できない視力喪失の患者において考慮されるべきであり、梅毒は視神経炎の原因として考慮されるべきです

疑われる症例はすべて、特異的トレポネマ抗体検査と脂質抗原検査の両方を用いて調査する必要があります

梅毒のすべての患者は、HIVについても評価されるべきであり、その逆も同様です。

陰性の神経画像検査およびベンザチンペニシリンによる以前の治療は、神経梅毒の診断を除外するために使用することはできません。

高用量の静脈内ペニシリンによる長期治療は依然として神経梅毒のための選択の治療ほうです。

ドキシサイクリンなどの静菌剤の併用は、ペニシリンの有効性を低下させる可能性があります。

適切に治療されれば、梅毒性視神経炎患者に良好な視覚予後があります。

Postgrad Med J. 2006; 82: 36–39.

Neurosyphilis with optic neuritis: an update

G T Smith, D Goldmeier, and C Migdal

Summary

The incidence of syphilis is rising

Patients with neurosyphilis may present with ophthalmic symptoms and signs.

Neurosyphilis should be considered in patients with otherwise unexplained visual loss, and syphilis should be considered as a cause of optic neuritis

All suspected cases should be investigated with both a specific antitreponemal test and a lipid antigen test

All patients with syphilis should be evaluated for HIV and vice versa

Negative neuro‐imaging and previous treatment with benzathine penicillin cannot be used to exclude a diagnosis of neurosyphilis

Prolonged treatment with high dose intravenous penicillin remains the treatment of choice for neurosyphilis

Concommitant use of bacteriostatic drugs, such as doxycyclin, may reduce the effectiveness of penicillin

If adequately treated there is a good visual prognosis for patients with syphilitic optic neuritis

Categorised in: 神経眼科