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2019年5月21日

10741:半側と片側というお話。

日々の診療の中で私が得意としているのが片側顔面けいれんと眼瞼けいれんに対するボトックス治療です。 私はそこまで深く考えて用語を使い分けたことはなく、片側顔面痙攣という用語を日常では使っていましたが、半と片とには違いがあるそうで、記事を読んでみると成程という所です。気になる方は下記のリンクでご覧ください。

「漢字から見る神経学」という福武敏夫(亀田メディカルセンター脳神経内科部長)の連載記事の11回が5月20日の週刊医学界新聞(3322号)
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03322_05 に出ています。その中で著者は片と半の異同を論じています。気になる方は上記のリンクでご覧ください。

  ――上記記事の要点は以下の通りです―――

「半」は八(わけるの意)+牛からなり、二つに分けた牛の意味で、空間や時間を数学的に半分にする意味で用いられてきたことがわかる。

「側」の真ん中の員は「鼎(かなえ)」の省略形であり,その側面に「リットウ(か

たな)」で印を刻んだことから、「側」は側面を意味する。「側=側面」に半分はないわけで,「半側」という言葉は全く理解できない。――「半側」は1892年に筋委縮性側索硬化症(ALS)の報告で使用されている。hemispatial neglectは「半空間性無視」が、hemifacial spasmは「半顔面性攣縮」が望ましいと考える。

「片」は木を二つに割った右側の形。二つで一組になるものの一方であっても真半分ではない。半分の意味ならhemiは「半」に統一したい。

「片」では片頭痛と偏頭痛の問題がある。migraine のmiはhemiからheが脱落し、graineはcraniaがなまったもの。migraineは主に片側に生じるので,「片頭痛」が妥当な用語。

Categorised in: 神経眼科