お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2019年4月18日

10647:上斜筋ミオキミアの治療

上斜筋ミオキミアは、片方の眼球が不随意に動く事によって片方の目で見る画像がゆっくりと回転を伴って上に移動して、しばらくふらふらと揺れてから、元の位置に戻るという奇妙な疾患です。その本体は上斜筋を動かす滑車神経が被刺激性を増していて、不安定に興奮することだと考えられています。上斜筋の滑車部分に刺激が有って起きると考える人もいます。

ーーーーーーー  [上斜筋ミオキミアについて]

最初は10年程前に左目の画像がふらふらと揺れる症状が時々出ます。MRIを撮って診てもらいましたが、脳には異常なし。別の総合病院で眼科の専門医の先生に上斜筋ミオキミアだと診断されています。緊急を要する病気でもなければ痛みもないのですが、原因もわからず栄養剤等あれこれ試しても効果がなく、長く続くと気がすごく滅入ってしまいます。

お答:

私は内服の抗けいれん薬などを使う方が、緑内障の点眼(ベータブロッカー)よりは効果が有るように感じます。しかし、抗てんかん薬は眠気が出るであろうことが難点です。

治療には内服薬として抗痙攣薬であるカルママゼピンがもっともよく使われていますが、副作用も多く、海外では不快感や副作用の少ない難治性抗てんかん薬ガバペンチンを第一選択とする報告もあります。局所投与としてベータブロッカー点眼が症状の軽減に役立つことががあるが、根治は困難です。内服薬には副作用も多く、点眼による改善を期待し主に処方がなされます。

神経眼科を専門にしていない殆どの眼科医はこの疾患を知らないのが現状です。まして一度も処方したことのない抗てんかん薬を処方するのには二の足を踏むことでしょう。

神経内科医などと協力して治療するのがよいでしょう。あなたの先生がこの疾患を診断できただけでも十分に尊敬できます。なお、当院まで来てくださればこのあたりを神経内科医と相談しつつ処方してみます。

関連記事:

1217 上斜筋ミオキミアの治療についてhttps://www.kiyosawa.or.jp/uncategorized/36930.html

329,上斜筋ミオキミア

Categorised in: 神経眼科