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2019年1月13日

10391:両眼融合維持術を用いた視覚疲労の客観的評価:論文紹介

Transl Vis Sci Technol。 2018年3月。 7(2):9

廣田正和、他(不二門尚:責任著者)

清澤のコメント:眼の疲れを質問紙法ではなく実際に測定できる数値で評価しようという試みで、その有用性は評価されよう。ヘッドマウントディスプレーでの目の疲れなども評価できると言っている。ずいぶん専門性の高い雑誌に投稿したものだと感心。

目的

本研究では、個人の視覚疲労が両眼融合を維持する能力から客観的かつ定量的に評価できるかどうかを調べた。

方法

両眼融合維持(BFM)は、液晶シャッターを備えたカスタムメイドの両眼開放視野Shack − Hartman波面収差計を使用して測定され、そこで眼球運動および波面収差は同時に測定された。被験者の優位眼の前の液晶シャッターの透過率は直線的に減少し、両眼融合が壊れて輻輳眼球運動が誘発された時点での透過率から両眼融合維持(BFM)を決定した。全部で40人の健康な被験者がBFMテストを受け、30分の視覚課題の前後に自覚症状に関するアンケートを完了しました。

結果

BFMは視覚課題後に有意に減少し(P <0.001)、主観的眼症状の総合計スコアと負の相関があった(調整R2 = 0.752、P <0.001)。さらに、視覚疲労の診断精度は、BFMの方が従来の試験結果よりも有意に高かった(集約された融合輻輳範囲、近収束点、および遠近調節性微小変動の高周波成分; P = 0.007)。

結論

これらの結果は、BFMが視覚的疲労を評価するための指標として使用できることを示唆している。

翻訳関連性

BFMは、ヘッドマウントディスプレイなどの新しい視覚機器によって引き起こされる視覚的疲労を客観的に評価するために使用できます。

キーワード:両眼視、両眼融合、視覚疲労、眼球運動

Categorised in: 神経眼科