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2018年11月2日

「顔面打撲後対側滑車神経麻痺を呈した一例」学会抄録紹介

第 59 回 日本視能矯正学会 横浜、11 月 10-11 日 横田つくし、内田亜梨紗、宮後宏美、西山友貴、倉田あゆみ、石井楓子、野村仁登美、江本 有子、江本博文、清澤源弘、大野京子 「顔面打撲後、対側滑車神経麻痺を呈した一例」

片側の顔面打撲吹き抜け骨折でも反対側の滑車神経麻痺も疑ってみようという症例報告です。

抄録採録(12月10日):

P‐29顔面打撲後、対側滑車神経麻痺を呈した―例

○横田つくし¹、内田亜梨紗¹、宮後宏美¹、西山友貴¹、倉田あゆみ¹、石丼楓子¹、野村仁登美¹、江本有子²、江本博文¹²³、清澤源弘¹³、大野京子¹

1医科歯科大、2江本眼科、3清澤眼科

【症例150歳、男性。

【主訴】両眼複視。

【既往歴】鼠径ヘルニア術後。

【現病歴】2012年8月25日、電車内で顔面を殴られ、A大学病院救急外来を受診し、左眼眼窩底骨折と診断され形成外科入院、観血的眼窩底整復術が行われた。術後に複視は軽快した。その後、術後遠隔期に炎症の再燃を繰り返したため、2014年、プレート除去。2017年夏頃から複視が再出現した。前医を通院するも改善しないため、眼窩部再手術を希望し、2018年3月27日、当科受診。

【初診時所見】視力・眼圧・前眼部・中間透光体・眼底:特に異常なし。眼球運動:概ね良好。ヘスチャート:わずかな右上斜視。CT/MRI:中枢神経系に特に異常なし。左眼窩骨折を認めた。

【経過】複視は朝生じることが多く、日内変動があるとのことだった。また、垂直眼球運動で複視の増悪が見られず、左方視で増悪が見られた。神経学的には他の症状はなく、眼瞼下垂の出現もみられなかった。

【考察】複視はdiagonal diplopiaで、左方視で増悪、傾斜試験陽性であることから、上下斜視は左眼窩底骨折の影響よりも、右滑車神経麻痺の影響が考えられた。外傷性滑車神経麻痺は、滑車神経の走行上、両側障害が起こりやすいが、左眼には外方回旋なく、右片眼性であった。受傷部位が正面付近でなく、左側に偏位していることで両側障害でなく、片側障害となった可能性が考えられた。

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Categorised in: 神経眼科