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2018年10月15日

10196:米国における眼外傷発生率の変化:論文紹介

眼科医清澤のコメント:一次性眼外傷というのは入院前に眼外傷が明白だったもの、2次性眼外傷というのは入院させてみたら眼外傷もあったと言う物なのでしょうか?統計部分はP値のみ残して範囲は省略しました。65歳以上の老人の転倒転落事故が多いそうです。

米国における2001年かのら2014年まで;眼外傷発生率の変化

Iftikhar M他、JAMA Ophthalmol(2018年10月)

重要性:目の外傷は、視力喪失および重大な公衆衛生上の問題をなす一般的な原因です。

目的:米国の眼外傷による入院の発生率の変化を判定し、一次的または二次的な診断として眼外傷を認めた患者の統計と眼外傷の転帰を調べた。

デザイン、状況、参加者:2001年から2014年の1次的および2次的な眼外傷による入院患者の発生率、特性、および原因を決定するために、全米の病院の代表的なサンプルである全国入院患者検体を使用したが、それには全入院患者に関連する診断が含まれていた。発生率の変化を推定するために、線形回帰を用いた。ロジスティック回帰を使用して、年齢、性別、人種、収入、入院日、滞在年数、費用、退院時の年齢などの1次および2次の診断間の人数と結果を比較した。

眼外傷の受傷

主な結果と、措置入院患者の一時的および二次的な眼外傷の発生率および特徴。

結果:2001年から2014年にかけての、眼外傷による米国での入院患者数は939608人(うち男性は556886人(59.3%)、平均年齢は49.4歳(25.2歳))であり、これらのうち778967例(82.9%)で二次的診断として眼外傷が報告されている。一次性の眼外傷発生率は、この間に100000人口あたり3.9人から3.0人に減少していた(人口100,000人あたり0.9 (P = .001)。二次性合併診断としての眼外傷の発生率は、100,000人当たり14.5人から19.0人に増加した(人口100,000人あたり4.5 、P = .004)。これは主に、65歳以上の人の転倒の増加に起因していた。最も頻繁に診断されたのは、第一次外傷では眼窩骨折(64149 [39.9%])であり、二次性外傷では眼と副鼻腔の挫傷(19301 [37.8%])であった。

一次性外傷は、小児(調整オッズ比[aOR]が2.21 )および青年[aOR、1.25 ]で、対照群の成人よりも多かった。そしてアフリカ系アメリカ人(aOR, 1.89)ないしヒスパニック系住民(aOR、1.52)において、白人一般よりも多い。また、保健でカバーされない人々(aOR、1.14)とメディケードを受給している者(aOR、1.12 )は、メディケアの受益者よりも受傷頻度は高かった。

一次診断を受けた患者は、3日未満の滞在で済む可能性がより高く(一次診断を有する患者:63.4%、二次診断:35.2%)、また、一次診断を受けた患者は、費用が最低の4分の1分画に入る確率が高い(一次診断患者:31.9%、二次診断者21.3%)。そして、一次診断を受けた患者では死亡率が低かった。(一次診断患0.3%、二次診断患者 2.7%)。

結論と妥当性:これらの知見は、65歳以上の人の転落の増加と、小児や青年のような人々の一次性の眼外傷のリスクが高いことが、効果的な予防戦略の開発と実施を保証することを示唆している。これらの患者の多くは、積極的なリスクアセスメントとカウンセリングが重要な役割を果たすことが眼科診療では見られる。

Categorised in: 神経眼科