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2018年10月12日

10192:眼科疾患とアルツハイマー病発症(論文紹介)

最近またはそれ以前に診断が確立されていた眼科的疾患とアルツハイマー病発症リスクとの関連(論文紹介)

このepub論文がネットで紹介されていたので、原文に戻って抄録を翻訳してみました。この雑誌 Alzheimers Dement ではアブストラクトの最初部分にハイライトという箇条書きが付いています。

 Associations between recent and established ophthalmic conditions and risk of Alzheimer’s diseas

Alzheimers Dement. 2018 Aug 2. [Epub ahead of print]

Lee CS1, Larson EB2, Gibbons LE3, 他

ハイライト

•緑内障、AMD、およびDRは、ADリスクの増加と関連している。

•白内障はADのリスク上昇と関連していない。

•眼科診療の開始は、ADの異なるリスクをもたらす可能性がある。

・眼科疾患は、ADと病理学的経路を共有する可能性があり、異なる眼科的条件に亘って同一であっても異なっていてもよい。

•特定の眼科疾患のスクリーニングは、ADリスクを理解するために重要であるかもしれない。

アブストラクト

前書き:

アルツハイマー病(AD)のリスク上昇に関連する眼科疾患を特定することにより、ADのリスクのある患者のスクリーニングおよび理解をより良好にすることができる。

メソッド

緑内障、加齢性黄斑変性症(AMD)、および糖尿病性網膜症(DR)の診断は、International Classification of Diseases(第9版)に基づいて行った。最近の(5年以内の)診断、および確立されていた(> 5年)診断のための、蓋然性がある(probable)または可能性のあるADを発症する(調整された)ハザード比が評価された。

結果

31,142人×年の追跡調査で、792例のAD症例が発生した。最近及び、確立されていた診断に伴うアルツハイマー病のハザード比は、緑内障では1.46(P = 0.01)、0.87(P = 0.19)、AMDでは1.20(P = 0.12)、1.50(P <.001)、DRでは1.50(P =0.045)、1.50(P = 0.03)であった。

考案

最近診断された緑内障、確立されていたAMD診断、そして最近診断されたあるいは確立されていたDRの両方において、ADリスクの有意の増加が見出された。特定の眼症状を有する人々は、ADリスクを増大させる可能性がある。

Categorised in: 神経眼科