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2018年9月27日

10138:腸に誘導される報酬のための神経回路:新しい論文紹介です

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ネットを見ていたら、Neuroscience Newsは新しい論文を抄出して紹介するページで、(https://plus.google.com/collection/Yhe0Z)パラパラとその記事をみたら、「匂いや場所の好き嫌いを決める神経経路が、腸管の感覚性迷走神経を経て黒質に向かう経路であることがわかった」と言っていました。まだ、私が内容を理解したというわけではありませんが、雑誌もセルという著名雑誌ですし、きっとそんなこともあるのでしょう。

  要旨:雑誌cell: (DOI:https://doi.org/10.1016/j.cell.2018.08.049)

腸は、今や、動機づけと感情状態の主要な調節因子として認識されている。しかし、それに関連する腸管の神経回路は未知のままである。我々は、腸を刺激する迷走神経感覚ニューロンの光学的な活性化が、脳の報償ニューロンを刺激する顕著な効果を再現することを示した。具体的には、左でなく右側の迷走神経感覚神経節の活性化が自己刺激行動を持続させ、匂いと場所の好みの両方を調節し、そして黒質からのドーパミン放出を誘導した。細胞特異的な経時的な追跡は、中枢神経系全体の迷走神経起源の非対称的な上向性経路を明らかにした。特に、経ニューロン的に標識することで、背側の傍境界領域のグルタミン酸作動性ニューロンが、右側の迷走神経感覚神経節と黒質のドーパミン細胞とを結ぶ必要な連結として同定できた。一貫して、傍境界領域と黒質間連絡路の光学的な活性化は、右迷走神経興奮の報酬効果を再現した。我々の知見は、迷走神経を介する腸と脳を結ぶ神経軸を、ニューロンの報酬経路の不可欠な構成要素として確立した。彼らはまた、情動障害に対する新しい迷走神経刺激というアプローチを示唆している。

Categorised in: 神経眼科