お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2018年7月28日

10039:Visual snow患者にみられた視覚連合野の糖代謝低下

Visual snow患者にみられた視覚連合野の糖代謝低下

(学会抄録が出来ました)

鈴木幸久1, 2, 3 清澤源弘 2, 4 若倉雅登5 石井賢二3

1; JCHO三島総合病院 眼科 2; 東京医科歯科大学 眼科 3; 東京都健康長寿医療センター 神経画像研究チーム 4; 清澤眼科医院 5; 井上眼科病院

神経眼科学会抄録、2018

keyword: extrastriate cortex, positron emission tomography, visual snow

【目的】visual snowは、視野全体に砂嵐または霧雨様のものがみえる現象である。残像現象や羞明、感覚過敏など多彩な視覚・感覚症状を伴うことが多く、その発症メカニズムについては不明である。visual snow患者の脳糖代謝変化についてポジトロン断層法(PET)を用いて調べた。

 

【対象・方法】visual snow症例48例(男性 18例、女性 30例)の安静時脳糖代謝を測定し、健常人82例(男性 41例、女性 41) と比較した。visual snow症例48例中23例に片頭痛の既往があった。26例に残像現象、22例に羞明、12例に光視症などの視覚陽性現象、19例に暗所での見えずらさ、7例に感覚過敏を伴っていた。

 

【結果】健常群と比較してvisual snow群では、両側視覚連合野の糖代謝低下がみられた。片頭痛を伴うvisual snow群、片頭痛を伴わないvisual snow群においても同様に両側視覚連合野の糖代謝低下がみられた。

 

【考察】visual snowは、片頭痛との関連が疑われているが、片頭痛を伴う群と伴わない群とで糖代謝分布に違いはみられなかった。視覚連合野は、形態覚や運動視、色彩の認知などに関与しており、同部位の機能低下がvisual snow症状の発現に関連していると推測された。

 

【結論】視覚連合野の糖代謝低下が、visual snow症状と関連している可能性がある。

Categorised in: 神経眼科