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2018年7月18日

10014:虚血性視神経症のDisc at Riskは、Cup to Disc Ratioが0.3未満

1_disc_del医科歯科大の神経眼科外来で視神経炎の患者さんを診察することが有りました。その時、レジデント君が患者の視神経乳頭が小さいのではないか?という点を指摘してくれました。
今日はそれに関連する事柄をまとめて見ましょう。直径が小さくて、中央の陥凹が無い視神経は「ディスク・アット・リスク」と呼ばれ、(むしろ、視神経炎ではなくて)虚血性視神経症をおこしやすい視神経乳頭であるとされています。
下記の記事は、
http://eyedoc2020.blogspot.com/2016/07/disc-at-risk-what-you-need-to-know-if.html
を参考にしています。

                           

――「ディスク・アット・リスク」とは?――

DISC AT RISK:「ディスク・アット・リスク」を持っているかどうかを知るために必要なこと

危険なディスク:
通常のCup to Disc Ratio(視神経乳頭陥凹の直径を視神経乳頭の直径で除した値)は0.3です。Disc at Riskは、Cup to Disc Ratio0.3未満(通常は0.1。緑内障なら逆に0.6以上)です。

視神経乳頭は、視神経が眼の後ろに付着する領域であり、視神経乳頭は、円板内のより小さな円形領域である。カップを構成する視神経線維は、中心網膜動脈および静脈が視神経椎間板を通過して網膜に血液を供給することを可能にし、後方の毛様体動脈からの非常に小さな分枝血管によって血液が供給されます。視神経線維が狭い強膜チャネルで混雑していると、視神経を供給する小血管の虚血事象がNAIONのリスクを増加させる(非動脈炎性虚血性視神経症:基本的に視神経への血流が抑制され、時には永久に網膜と視神経への酸素が奪われ、視力喪失につながるもの)。

「リスクのあるディスク」または「篩状板の混雑」のある患者は、NAIONを発症するリスクが高くなります。もともと、リスクは小さいものです。しかし、患者が喫煙をしたり、経口避妊薬などのホルモンを服用したり、PDE5阻害薬、血管拡張薬(Viagra)などの勃起機能不全薬を摂取すると、そのリスクが増加します。
混雑した篩状板に加えて、NAIONの他の確立された危険因子には、50歳以上の年齢および白人であることが含まれます(白人で推定95%の症例が生じる)。高血圧および糖尿病はまた、NAION発症の素因となる。 NAIONと関連付けると仮定されている他の要因には、高コレステロール、動脈硬化、脳卒中、心臓および眼内手術既往、タバコ使用、夜間低血圧、失血、緑内障、上昇したホモシステインおよび睡眠時無呼吸症候群が含まれます。 NAIONと高血圧、高コレステロールおよび糖尿病との関連は、高齢者よりも50歳未満の個人でより強いです。

患者の視神経乳頭が危険にさらされている場合でも、視力喪失の原因となるNAIONのようなイベントが全体的に発生する危険性は稀です(10万人あたり3人未満)が、 Viagraから永久に失明した5人の患者と、経口避妊薬(私の経験では10歳以上)の多くを見て、私は患者とこれを議論する職業的かつ道徳的な義務を感じています。

私が患者に言うことは、問題のリスクは低いが、経口避妊薬、ホルモン、またはバイアグラ(PDE5阻害剤)を使用していたNAIONから視力を失った患者は、それ以外では正常な目でしたが、「リスクのある視神経乳頭」を持っていました)。

したがって、リスクのある篩状板のある患者がいる場合、私は患者に次のように伝えます:
1.喫煙を避ける
2.可能な限りステロイドホルモン使用を避ける
3.バイアグラと血管拡張薬を避ける
4.健康的な食事を食べる
5.視力が暗くなったり、視力が変化したら、すぐ教えてください
6.そうでなければ心配しないでください。

清澤の追記:上記のような事だそうです。DM/DD(視神経乳頭中心と黄斑の距離を視神経の直径で除した値)をみて、3倍を大きく超える場合には視神経の直径が小さいとして、上述の危険のある視神経乳頭とするという記載も若倉先生等によって提唱されています。

Categorised in: 神経眼科