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2018年6月19日

9951:難治性視神経炎の診断基準作成:石川均先生要旨です

9951:難治性視神経炎の診断基準作成:石川均先生要旨です

研究報告書がまとまったということで総合研究報告書をお送りくださいました。私は研究分担者ではありませんが、途中から無理をお願いして参加施設に加えていただきました。

この内容はもう秘密ではないでしょうから此処に採録させていただきます。最近の学会でもこの内容の話はお聞かせいただいておりました。

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研究要旨 :

20154月から20181月、全国33施設にて片眼もしくは両眼の視力低下を主訴に受した非感染性視神経炎症例から531検体、並びに臨床調査表を収集し、抗aquaporin(AQP)抗体、抗myelin oligodendrocyte glycoprotein(MOG)抗体をCell based assay(CBA)法 にて分析した。AQP4抗 体陽性視神経炎は66症例(12.4%)、抗MOG抗体陽性視神経炎は54症例(10.2%)が陽性であつた。両抗体陽性は1症例、両抗体陰性は 410症例 (77.2%)認めた。治療前視力はすべての群で平均0.1程度に悪化し、ステロイドバルス療法、さらに血漿交換療法を併用し、抗AQP4抗体陽性群は0.6、抗MOG抗体陽性群は0.9、両抗体陰性群は0.7へと改善した。抗AQP4抗体陽性群は比較的高齢女性に多く、視機能予後は不良。抗MOG抗体陽性群は発症に男女差はなく、乳頭所見、Magnetic Resonance lmaging (MRI)の結果より眼窩前部に強い炎症が存在する傾向が強く、視機能予後は良好であった。本研究にてわが国における 視神経炎の疫学的特徴が明らかとなった。また視神経炎、特に視機能低下の著しい難治性視神経炎の診断、治療、病勢の確認には抗体検査、MRTが必須る。今後、追跡調査を行い再発率、最適な再発予防薬の確立を目指す。

Categorised in: 神経眼科