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2018年5月26日

9887:視神経乳頭におけるレーザースペックルフローグラフィーの話を伺いました。

東邦大学大森病院の柴友明先生の講演「眼血流で動脈硬化ををみる診る」第797回東京都眼科集談会で拝聴しました。
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先生は循環器内科と手を携えて視神経乳頭付近で観察される血流の状態をレーザースペックルフローグラフィー(LSFG)という手法で分析し、その結果の多くをグレーフェ誌上に発表しておいでです。

お話によると、循環器内科で精査を受ける患者さんの眼底の血流をこの手法でとらえて、その患者さんの特性を分析するという解析手法を取っておられました。
キーワードは
BOS Blowout Score)とBOTBlowout Time)であるようでしたが、これは流体力学の基礎であるようです。繰り返し、その原理の図を提示して丁寧に話されました。必ずしも、お話を十分には聞き取れなかったのですが、帰宅後此の機械を製造している会社のホームページに記載された内容をまとめて見ました。今後彼の総説も入手して理解を深めたいと思います。今後もオリジナリティーの高い研究を一層発展させられんことを祈念いたします。

BOS Blowout Score)は一心拍の間に血管内を吹き抜ける血流量を評価するために開発された値。BOSを導き出すための構成要素は、血流の定常成分(DC:平均血流量)と変動成分(AC:血流値の変動幅)です。定常成分(DC)が高い場合、血流が安定して維持されていると評価され、BOSは高値を示します。定常成分(DC)が低く、かつ変動成分(AC)が高い場合、血流が安定して維持されていないと評価され、BOSは低値を示します。
図1


BOS
と年齢との相関が報告されており、傾向として、BOSは加齢とともに低下してゆく。また、BOSは動脈硬化・大血管の硬化を反映しているという報告がある。加齢、動脈硬化、大血管の硬化とBOSは関連があり、加齢、硬化が進行するとBOSが低値になります。すなわち、血流が定常的に維持されず、変動が大きくなるということが報告されている。BOSの正常範囲は75の近傍にあると考えられているが、健常者のデータと比較しながら、正常範囲の調査・検証を進める必要がある。BOSの臨床上の意味については、様々な疾患パラメータと相関があると考えられており、研究が進められている。視神経乳頭上血流のBOSについて、日内変動を検討した結果、朝夕を比較し、BOSは朝に高い値を示すという報告がある。

◎一方、BOTBlowout Time)は血流波形の半値幅に注目した値で、一心拍中に半値幅が占める割合を表している。BOTが高いということは、一心拍中に高い血流が長く維持されているということで、栄養が末梢に潤沢に供給されている様子を表していると考えられる。年齢が上がれば半値幅は減少する傾向にあり、BOTは減少する。
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◎会場の千代田放送会館は赤坂プリンスホテル旧館のすぐ隣。趣のある建物の庭に面したテラスのレストランでは歌のショーをやっていました。大きな鹿のモニュメントもライトアップされてました。

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Categorised in: 神経眼科