お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2017年12月13日

9429:AZOORか?視神経症か?

AZOORと視神経炎の鑑別というと奇異に思われる方が多いかと思いますが、実際にはその判別が必要になる場合が有ります。

normal_azoor1_2days01まず、Acute zonal occult outer retinopathy (AZOOR, 急性帯状潜在性網膜外層症)は「若年者に発症することが多く、突然の光視症(光が走って見えるなど)を伴った視野欠損を訴える。網膜の外層の一部の疾患と考えられており眼底にはほとんど変化がないため、眼底検査や蛍光眼底造影検査では診断が出来ない。そのためERGや多局所網膜電図検査が診断のために有用となる。病変が中心部に出現した場合、視力低下を来す。(慈恵医大眼科ページから)」という事になります。AZOORについての清澤の詳細な解説は⇒こちらからご覧ください。https://www.kiyosawa.or.jp/archives/51059978.html

Swollen%20left%20optic%20disc%20in%20patientまた、視神経症詳細はこちら https://www.kiyosawa.or.jp/archives/54094820.html)は、視神経に病変が起きて視力と視野を犯す疾患で特発性視神経炎をはじめいくつかのサブカテゴリ―の物が含まれます。
(1)
特発性視神経症では20代から50代の、女性にやや多い疾患で、比較的急激に、片眼または両眼の視力低下が生じます。眼球運動痛や球後痛を感じる場合が約半数です。中心暗点型の症状が多く、霧視や視野欠損も起きます。視神経乳頭炎を伴うものと、視神経乳頭が正常の球後視神経炎の2つの型があり、前者は予後が良いとされます。球後視神経炎では脊髄や大脳白質にも病変が及び、軽快と悪化を繰り返す多発性硬化症に発展することもあります。また、

(2)自己抗体を作り炎症を起こす型の「抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎」も見つかっています。視神経炎の約10%にこの抗体が証明されるといわれます。これは、ほとんどが女性で、両眼を侵し、重篤な視力低下を生じます。治療はメチルプレドニンの大量療法ですが、時には血漿交換療法、免疫抑制薬や大量ガンマグロブリン治療も応用されます。

(3)虚血性視神経症:視神経の栄養血管の循環障害。高血圧、糖尿病、高脂血症、心疾患などの全身の危険因子が存在する場合(非動脈炎型)と、側頭動脈炎などの膠原病が原因の場合(動脈炎型)がある。緑内障との鑑別も大切。
(4)圧迫性視神経症:腫瘍などの圧迫。
(5)外傷性視神経症
(6)中毒性視神経症:エタンブトール、シンナー(トルエン、メチルアルコール
(7)遺伝性視神経症:レーベル病と優性遺伝性視神経萎縮ほか
(8)その他:「鼻性視神経症」、「栄養欠乏性視神経症」


Categorised in: 神経眼科