お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2016年12月15日

8407: Ocular lateropulsionとは?

8407: Ocular lateropulsionとは?

本日の診察から:
先輩の石川弘先生にOcular lateropulsionの診察時の注目点を聞きました。それによれば①病巣側への眼球偏位傾向(閉眼時眼球が病巣側へ偏位する)と
②垂直に上を見させたときに眼球は斜め上に上転してから真上に向けて床に動いて正面上をとらえる。
③衝動性眼球運動の振幅の非対称(病巣側への衝動性眼球運動はovershoot,健側への衝動 性眼球運動 はundershoot)を見ればよいとのこと。
上のユーチューブでご確認ください。

門祐輔ほかの報告を見ると(https://www.jsTAGSe.jst.go.jp/article/jstroke1979/11/5/11_5_586/_pdf)Ocular lateropulsionは

(1)延髄外側症候群に伴い,
(2)眼球運動の制限がなく,
(3)病巣側への眼球偏位傾向(閉眼時眼球が病巣側へ偏位する)と
(4)衝動性眼球運動の振幅の非対称(病巣側への衝動性眼球運動はovershoot,健側への衝動 性眼球運動 はundershoot)を特徴とする徴候といわれている。

その責任病巣について考察では、延髄外側症候群(https://www.kiyosawa.or.jp/archives/54674479.html)11例中,確実なocular lateropulsionは2例,疑診例は7例。共同偏視の回復過程でこの徴候を認めた症例では,共同偏視が重要な役割を果たしていた。Ocular lateropulsionは 共同偏視を 中心とする群 と,それに小脳徴候を伴う群の2群に分けるのが適切であるという。延髄背外側にあると推定されたが,なお詳細な臨床病理学的検討が必要ともいっていました。

Categorised in: 神経眼科