お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2016年9月11日

8121:Visual Snow ビジュアルスノウ 視界砂嵐症候群:雪視症 とは

雪視症 Visual snow (From Wikipediaからの抄訳です)

 「視野に雪がかかったように見える。」というのをVisual snow, Visual snow syndrome,と呼ぶようです。「雪視症」とでも名付けましょうか?視界砂嵐症候群と呼ぶ人もいるようです。

 わたくしのところへも、過去にそんな訴えをもってやって見えた患者さんはお出ででしたが、当時はその説明もまた治療もしてあげることができませんでした。

 若倉先生の記事でその単語を再発見し、Wikipediaの記事を読んでみると、今からならなんとかできるかもしれないという気がしてきました。これは、白内障で「視力が落ちて霧がかかったようだ」というのとは違って、「アンテナの外れかかったテレビのように」「視界に雪が降る」という状態のようです。

 気になる方は、下のビデオをご覧ください。そして、そのような患者さんがおいででしたらご相談ください。

Animated example of visual snow-like noise

なお、緑内障などで、両眼の視力が極端に悪くなっている患者さんで、「幻視とはわかるのだが、小人が自分の周りを駆け回ってうるさい」とか、「色模様のついたハンカチが目の前でちらちらするような幻視が気になる」という患者さん(シャルル・ボネ症候群)も、もしおいででしたらご相談ください。

ーーウィキペディアの抄訳ーー
◎視覚的な雪、または視覚的静止(visual static)は、人々が一時的または永続的に見る視覚的な症状である。雪やテレビ画面のような静的な画像が、部分的またはその全体視野を覆う。それは、日光の下を含め、常にすべての光の条件で見える。

「雪」の重症度や密度は、人によって異なります。 或る状況では、それは明るい日光の下でさえも詳細に見えるが、残像やその他の視覚的ないし非視覚的症状のために、読み取りを困難にして人の日常生活に悪い影響を与える。それは、ドライブ、日常的な作業を困難にします。

 このまれな状態について多くは知られていない。そしてそれは最近は否定されたが、従来は片頭痛における前駆症状(アウラ)の1種と考えられてきた。患者がこの症状を訴えるとき、これは一般的に眼鏡士や医師によってフローターと混同されて、誤診されるだけではなく、視覚的雪視症の過小診断につながっている。

雪視症は現在、持続する残像 、 羞明 、強化されたブルーフィールド内視現象、そして耳鳴りのような類の現象と考えられる。

最近の研究によって、脳の代謝亢進が、視覚的雪視症と右舌状回に存在する脳の代謝亢進の関連が確認された。

 これより前には、雪視症の原因は同定されていなかったし、雪視症では眼科、神経学および精神医学的な検査では、視覚症状以外には体系的問題は見つかってはいなかった。

 この知見によれば、この障害は脳内で発生しており、潜在的な治療の可能性に重要な影響を持っている。 しかし、現在も標準的な治療プロトコールは確立されていない。

◎徴候と症状

 雪視症に加えて、患者の多くは星状の画像(スターバースト)を知覚したり、増加した残像、浮遊物およびその他多くの異常なものを見る。 非視覚的な症状には、耳鳴り、離人症 – 現実感の喪失、疲労、言語障害と認知機能の障害がある。

 二次的な精神的後遺症として不安、パニック発作や原因不明のうつ病などが説明を与えられないことやこの症状が医療現場で無視されるを原因として見られることがある。

◎原因:
 2014年5月には雪視症への最初の主要な研究結果が報告された。この研究では、陽電子断層撮影によって、この疾患患者の右舌状回と小脳片葉前部に代謝亢進が見つかった。この研究者らは、特定の脳領域に機能的な問題への雪視症(および、そのような残像のような関連する症状)を正確に特定することが、治療の可能性を開くことができると述べた。

雪視症はこのほかの臨床徴候や経験によって診断可能な様々な眼科疾患で発生する可能性がある。

雪視症が永続化することにつながる特徴とすることがある片頭痛は、一般的に脳梗塞を伴わない永続的片頭痛アウラ(PMA)と呼ばれます。 片頭痛のアウラは典型的なジグザグ要塞型の形を取らないかもしれない。片頭痛に頭痛はなくてもよく、局所神経症状は多種多様に現れる。

時には雪視症をおこす場合があるのが視神経炎である。 また、様々な病気(例えば、 ライム病 、 自己免疫疾患 )または脱水などの有害事象も雪視症の永続化の原因としてネットでは取り上げられているが、その確証はない。。

雪視症の病因における幻覚剤の役割は完全に明らかにされていない。 幻覚剤は、知覚障害持続(HPPD)、幻覚薬物使用によって引き起こされる状態、時には雪視症に関連している。

◎診断

「雪視症症候群の診断基準が提案されている。
視野全体のダイナミックで連続する小さな点。
少なくとも1つの付加的な症状: 反復視(視覚末尾の残像)
強化された内視現象( 飛蚊症、光視症、ブルーフィールド内視現象、光視症 )
羞明
耳鳴り
夜間視の障害

症状は典型的な片頭痛のアウラ(前兆)に一致していない。
症状は他の疾患(眼科、薬物乱用)に帰属されない。

◎併存疾患

前兆を伴う片頭痛と普通の片頭痛は、雪視症の一般的な併存疾患です。 しかし、併存片頭痛は、雪視症症候群に見られる視覚症状や耳鳴りを悪化させる。片頭痛とは対照的に、典型的な片頭痛のオーラの併存は、雪視症の症状を悪化させません。

◎治療

雪視症の確立された治療法はない。

HPPD(Hallucinogen persisting perception disorder)では、クロナゼパムが、医療の助けを求めている患者における第一選択薬として推奨されている。永続的なアウラで梗塞のないものでは、アセタゾラミドはオーラの状態の反復形を持つ患者のため第一選択薬でよい。バルプロ酸、ラモトリジン、またはトピラメートは、連続型患者のための最初の選択肢となる。これらの経口薬が無効である場合には、フロセミドの静脈内注射または注射が試される。

Categorised in: 神経眼科