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2016年7月25日

7922:Adie症候群についての質問とお答えです:

アディー記事

瞳孔が開いたままになり、病院から原因はわからず、治療法もないので様子を見てくださいと言われています。脳外科では「アディー症候群」ではないかと言われました。時々、目が痛くて開けていられない状態になります。このまま何も治療しないままでよいでしょうか。(70歳女性)


解答者:清澤源弘 清澤眼科医院院長(東京都江東区)


瞳の中心にある瞳孔は暗いと大きくなる瞳孔散大(散瞳)を示します。光が入れたり、近くの物を見せると収縮するはずなのに、反応しない場合は、瞳孔を調節する神経の病気です。その様な病気には動眼神経まひとアディー緊張性瞳孔があります。
脳梗塞や脳動脈瘤(りゅう)、脳腫瘍などで瞳の焦点を合わせる動眼神経にまひが起きると、散瞳したままになります。しかし、動眼神経まひでは、同時に物が二重に見えたり、まぶたが下がったりするので、相談者は違う様です。
神経が侵されて瞳孔のまひが起きるのがアディー緊張性瞳孔です。更に膝の腱(けん)をたたいても爪先が動かない場合は、アディー症候群です。
副交感神経成分がまひして起きますが、アディー緊張性瞳孔の原因は不明です。散瞳以上の悪いことは起きません。
80%は片眼に起こり、女性が70%を占めます。20~40歳に多く見られます。
通常、この病気は痛みを伴わないので、相談者の場合は、痛みの原因をよく調べる必要があるでしょう。破裂しかけた脳動脈瘤があると血管の痛みを訴えることがあります。また、背景に糖尿病や自己免疫疾患の全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群などもありえます。
重要なのは、本当にアディー緊張性瞳孔であるかどうか?という点にあるでしょう。まぶしさを減らすには、薄いピロカルピン点眼が処方されます。

(元記事は、2016年。2018.10.7 再録
Adie症候群についての質問です:(読売新聞 掲載は2016年7月17日でした。)

Categorised in: 神経眼科