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2016年4月17日

7661:視神経(帝京大溝田淳教授)と眼球運動(慈恵医大敷島敬梧教授)の勉強会がありました

 本日は、診療終了後に東京都眼科医会の事務所会議室で視神経(帝京大溝田淳教授)と眼球運動(慈恵医大敷島敬梧教授)の卒後研修会がありました。わたくしは自分の専門分野ですので、学術部委員として今回の演者紹介役をお引き受けしました。この講習会は年に12回行われる連続講義で、今回が第1回です。

 この会に参加すると眼科専門医制度の参加点も得られ、都内の有名な教授と膝を突き合わせての授業が受けられます。公募定員は40人で、現在31人の登録だそうです。わずかですが残席もあるそうです。会費はやや高額で、今後の追加登録の場合にも値引きはないそうですけれど、その開講に気付かずに逃していたが、ご興味はあるという方は、直接東京都眼科医会事務局(〒160-0008   東京都新宿区三栄町8番地 ルネ三栄町2階 電話03-3353-8383 FAX03-3353-9796 )にお問い合わせください。

関連記事;
◎5373 溝田先生の「視神経疾患」を平成26年度卒後研修会で聞きました。
https://www.kiyosawa.or.jp/archives/54128597.html
本日の話は同内容ではありません。今回は新しい専門医制度の概要をその意味付けや運営にまで立ち入って、15分ほど追加として解説されました、

◎5374 敷島先生の「神経眼科 眼球運動障害・瞳孔異常」の講義を聞きました。
https://www.kiyosawa.or.jp/archives/54128600.html
昨年に引き続いての聴講者も多いことはご存知ですから、このご講演もアップデートされています。「大学受診時にはすでに消えていた開業医からの紹介状付き複視の患者の話を聞き、呼び戻してもらって調べたら、案の定眼筋無力症が隠れていた。」などというエピソードもありました。

 視力と視野が正常な瞳孔対抗反応異常があるか?という質問には、外側膝状体付近から上丘までの間に小さな障害があればありうるというお答えでした。後で考えてみたら、それであれば、RAPDではなく対光反応の上での半盲になります。
 さらに調べてみると、視索障害に見られるウェルニッケ瞳孔(半盲性瞳孔強直)という言葉があって、これでは視索障害では半盲視野への光刺激に瞳孔が反応しないというものです。脳幹内病変で視野が侵されず瞳孔反応に異常があるという場合の名称はまだ見つかりません。追加で調査します。

◎7407 網膜神経節細胞には多数の種類がある Nature 529, 7586 2016年1月21日:
https://www.kiyosawa.or.jp/archives/54591849.htmlもご参考になさってください。網膜にはx,yのほかw神経節細胞あってwが瞳孔運動をつかさどるという説は、この論文である意味すでに否定されました。

☆神経節細胞に光に反応するメラノプシンという視物質を含むものがあって、これが瞳孔運動にも関与するという話題(瞳孔反応がその経路だけというわけではないのかもしれない)も、最近、よく聞く話題です。

メラノプシン細胞は明るさの知覚に影響する (時間生物学という雑誌の記事からです。 リンク⇒http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&ved=0ahUKEwiM0sXjqpXMAhUEJ6YKHfR_DRgQFggbMAA&url=http%3A%2F%2Fchronobiology.jp%2Fjournal%2FJSC2014-2-011.pdf&usg=AFQjCNGB_KiJP0MdyMzBQcBMjQS3YT8gMg&sig2=5nkWIJJ0KA2Sx7Wh30uuHw&bvm=bv.119745492,d.dGo)
総説;
メラノプシン細胞は概日リズムや瞳孔の対光反射等の神経経路に寄与していることが知ら れている。さらに、近年ではこの細胞は外側膝状体から視覚野への視覚経路にも寄与して いるという報告がある。したがって、この細胞の脳内における機能を調べることが、これ らの経路の機能を理解する上で極めて重要であると考えられる。本稿ではメラノプシン細 胞を他の光受容体とは独立に刺激することを可能とするsilent-substitution法と呼ばれる刺激提示法および多原色光源刺激装置を紹介し、この細胞の脳内における機能的役割につ いて概説する。本実験で用いたsilent-substitution法はヒトやマウスだけではなく、原理 的には光受容体を持ついかなる動植物にも適用可能である。概日リズム研究の新たなブ レークスルーとなることを期待している。

Categorised in: 神経眼科