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2021年6月8日

12928:高齢者の微量ミネラル欠乏:記事紹介

清澤のコメント:今月(2021年6月)の日本医師会雑誌は、日常診療で見逃されやすい微量ミネラル欠乏症とその治療が特集に取り上げられている。微量ミネラルの不足は目にも様々な障害をきたすことが知られているはずであるが、それが的確にまとめられたページはネット上でも見当たらない。様々な切り口が考えられるのだが、今日はその特集から、「高齢者の微量ミネラル欠乏」の要点を採録してみよう。

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高齢者の微量ミネラル欠乏:斎田瑞恵、横川博英、内藤俊夫

■はじめに:高齢者の不定愁訴がミネラル欠乏によることがある。

1:微量ミネラルとは:一日の必要摂取量が100mg未満。亜鉛、ヨウ素、鉄、銅、マンガン、セレン、コバルト、クロム、モリブデンを含む。日本では」1995年に基準が見直されて、高カロリー輸液にビタミンと微量ミネラルを含むものを使うことが増えた。

Ⅱ:微量ミネラルの概要

1,亜鉛:皮膚症状、口内炎、脱毛など。食品:牡蠣、煮干し。吸収は20-40%。原因は接種不足。キレート作用のある薬剤にも注意。

2,ヨウ素:脱毛、体力低下、倦怠感。食品:昆布、海苔。甲状腺に関連するが、日本人では欠乏は少ない。

3,鉄:頭痛、めまい、倦怠感、動悸。食品:レバー、赤身肉。体内の鉄の70%は血液中。非ヘム鉄の吸収は8%と少ない。鉄欠乏では悪性疾患に留意。

4,銅:毛髪の色素が抜ける。倦怠感。食品:タコ、カニ、エビ。酵素の構成成分。

5,マンガン:骨格異常、骨粗鬆。食品:海苔、きくらげ、生姜。欠乏はしにくい

6,セレン:脱毛、シミの増大、筋力低下。食品:ワカサギ、カツオ、ホタテ、ウニ。超微量ミネラルに分類

7,コバルト:食思不振、消化不良、手足のしびれ。食品:肉類、レバー、魚類:造血に必要

8,クロム:脂質、タンパク質代謝異常。食品:未精製の穀物。そば、牛肉:脂質代謝に関与。

9,モリブデン:疲労、尿酸代謝障害。神経過敏。食品:レバー、乳製品

次の記事は、食と医療に投稿した私の以前の原稿ですが、この中で触れたのは亜鉛だけでした。上記の記事内容は眼との直接の関連には触れられていません。

Categorised in: 全身病と眼