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2021年6月1日

12910:大坂なおみ選手が全仏オープン棄権、うつ病告白:の記事を読んで:鬱と視覚症状

神経眼科医清澤のコメント:大坂なおみ選手が記者会見を拒否したことに対して、大会主催者がペナルティーを科すなどで大きな騒ぎになっていましたが、彼女は大会に出場を断念。原因がうつ病であったことを明らかにしました。精神的な重圧に耐えて試合に臨む状況を考えると、さもありなんと思われます。この機会にうつの視覚症状も調べてみました。うつ病あるいは気分抑鬱ではコントラスト感度低下や一般的な意味での視覚的困難も報告されています。続きに、オリンピックで復帰期待との追記。

大坂なおみ選手が全仏オープン棄権、うつ病告白

ロイター編集

女子テニスの大坂なおみは31日、全仏オープンのシングルス2回戦棄権を表明するとともに、2018年の全米オープン以降うつ病に悩まされてきたと告白した。

[パリ 31日 ロイター] – 女子テニスの大坂なおみは31日、全仏オープンのシングルス2回戦棄権を表明するとともに、2018年の全米オープン以降うつ病に悩まされてきたと告白した。

ツイッターで「数日前に投稿したときには、このような状況は想像もしていなかった。大会にとっても、他の選手にとっても、そして私の健康にとっても、私が出場を辞退して、みんながパリで行われているテニスの試合に集中できるようにすることが一番だと思う」と投稿した。

さらに「本当のところ、私は18年の全米オープン以降、長い間うつ病を患っており、それに対処するのがとても大変だった」と明かし、「私を知っている人は、私が内向的であることを分かっているし、大会で私を見たことがある人は、私がよくヘッドフォンをしていることに気づくはず。それは社会不安を和らげてくれるから」とつづった。

これに先立ち、大坂は精神的負担を理由として初戦突破後の記者会見を拒否。主催者側は大坂に1万5000ドルの罰金を科していた。

全仏オープンを主催するフランス・テニス連盟(FFT)のモレトン会長は声明で、大阪選手の棄権について「残念」とし、「一刻も早い回復をお祈りすると同時に、来年の全仏オープンへの出場を心待ちにしている」と述べた。

女子テニス協会(WTA)も声明で、メンタルヘルスはWTAの最重要課題の一つとし、「今後も可能な限り、大坂なおみ選手をサポートしていく。すぐにコートに戻ってきてくれることを願っている」とした。

記事の追記:

棄権を表明した投稿の書き出しは「数日前に投稿した時には、想像していなかった状況になっている」だった。「大会や記者に恨みはない」とも。当初は、これだけの大騒動になるとは思わなかったのだろう

30日の1回戦に勝った後、宣言通り会見を拒否した。罰金とともに、4大大会の主催者は合同で「規則では、違反を続ければ大会からの追放、4大大会の出場停止もあり得る」と警告した。同日、大坂は自身のSNSに「怒りは無理解から来る。変化することは、人を不愉快にする」と投稿した。インスタグラムのストーリーには「さよなら。せいせいする」を意味する楽曲タイトルを掲載した。

主催者らの対応に、大坂の心は動揺し、折れたのかもしれない。「時期が来たら、ツアーと協力し、選手、ファン、メディアによりよい方法を探したい」。21年全仏で、大坂が残した記録は1勝0敗。2回戦は棄権だけ。勝者も敗者も誰もいない。

健康状態を取り戻すことが先決だ。それには時間がかかるかもしれない。赤土と並び苦手な芝のウィンブルドンは欠場し、大好きなハードコートに焦点を合わせることが濃厚。その復帰戦には、東京五輪が待っている。笑顔を見せ、豪快なショットでプレーする大坂をファンは心待ちにしている

○…大坂の恋人で米人気ラッパーのYBNコーデー(23)が「誰にも謝る必要はない!」と擁護した。大坂が声明を発表したインスタグラムの投稿にコメントしたもの。19年から交際している恋人のメンタル面を心配した全面サポートと受け取れる。

うつ病の視覚症状:Eye signs of depression :

うつ病が「頭の中」だけではないことを証明する7つの身体的症状という記事の中に、1.疲労または一貫して低いエネルギーレベル、2,痛みへの耐性の低下 (別名、すべてがより痛い)3. 背中の痛みや全身の筋肉痛4. 頭痛5. 目の問題または視力の低下6. 胃の痛みや腹部の不快感7. 消化器系の問題または不規則な排便スケジュールが挙げられています。特に目の問題としては

5. 目の問題または視力の低下

世界がぼやけて見えますか?うつ病によって世界は灰色で暗く見えるかもしれませんが、2010年にドイツで行われたある調査研究では、このメンタルヘルスの問題が実際に人の視力に影響を与えている可能性があることが示唆されています.

80 人を対象にしたその研究では、うつ病の人は白黒の違いを認識することが困難でした。研究者は「コントラスト知覚」と呼んでいますが、これは、うつ病によって世界がぼんやりと見える理由を説明できる可能性があります。

更に、こんな研究もありました。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5900411/

視覚障害は抑うつ症状と関連している—全国的なドイツのDEGS1研究の結果 Alexander K. Schuster他では
概要
前書き:視覚障害 (VI) は、先進国の身体的および精神的健康を含むさまざまな併存疾患に関連付けられています。私たちの目的は、ドイツ人の自己申告による障害と抑うつ症状との関連を調べることです。

メソッド:ドイツでの自己申告 視覚障害 のポイント有病率は、2008 年から 2011 年までの成人を対象としたドイツ健康面接調査調査のデータを使用して計算されました 。N = 7.783、50.5% 女性、年齢範囲 18 ~ 79 歳。 VI は 2 つの質問で調査されました。1 つは 4 メートルの距離で顔を見ること、もう 1 つは新聞を読むことです。うつ病の症状は、患者の健康質問票 9 アンケートで評価され、2 週間の有病率は加重データで計算されました。うつ病の症状は、10 以上の値で定義されました。ロジスティック回帰分析を実施して、自己報告 VI と抑うつ症状との関連を分析しました。加重データを使用して、年齢、性別、社会経済的地位、慢性疾患の調整を含む多変数分析が行われました。

結果:抑うつ症状の 2 週間の有病率は、遠方視力の軽い困難については 20.8% (95% CI: 16.6–25.7%)、深刻な困難については 14.4% (95% CI: 7.5–25.9%)。近方視では軽い障害で17.3%(95% CI: 13.3–21.4%)、深刻な障害では 16.7% (95% CI: 10.7–25.1%)にあった。分析の結果、抑うつ症状は、読書については自己申告した視覚障害 VI と、遠方視力については視覚障害 VI が弱いことと、それぞれ関連していることが明らかになった。潜在的な交絡因子を含む多変数回帰分析により、これらの調査結果が確認されました。

結論
抑うつ症状は、遠見および近見が困難な被験者によく見られ、有病率は最大 24% です。したがって、うつ病の併存症は、視覚障害VI を報告する被験者で評価する必要があります。

Categorised in: 全身病と眼