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2021年1月11日

12568:インターフェロンとサイトカインとは?

ウィキペディア(Wikipedia)ほかを参考にまとめました。

インターフェロン(Interferon、略号:IFN)とは動物体内で病原体(特にウイルス)や腫瘍細胞などの異物の侵入に反応して細胞が分泌する蛋白質。ウイルス増殖の阻止や細胞増殖の抑制、免疫系および炎症の調節などの働きをするサイトカインの一種である。医薬品としては、ウイルス性肝炎等の抗ウイルス薬として、多発性骨髄腫等の抗がん剤として用いられている。

概要

遺伝子組み換え型インターフェロン、天然型インターフェロンがあり、血液の中に長居させるために従来の遺伝子組み換え型インターフェロンにポリエチレングリコール(PEG)を結合させたペグインターフェロンやコンセンサスインターフェロン(CIFN)などがある。

歴史

長野泰一らは、1940年代から、生体において抗ウイルス免疫が発現する正確な時期を知ろうとして精密な実験を重ね、1954年に、長野泰一と小島保彦が「ウイルス干渉因子」として発見し報告した。1957年には、イギリスのアリック・アイザックス(Alick Isaacs)やスイスのジャン・リンデンマン(Jean Lindenmann)たちもウイルス増殖を非特異的に(抗体ではない)抑制する因子として確認し、ウイルス干渉(Interference)因子という意味で「Interferon(インターフェロン)」と命名した。 1980年頃に、インターフェロンが悪性腫瘍に効果があることが発見され、抗がん剤として発展していった。 蚕やハムスターの体内にヒトの細胞を埋め込んで、その細胞にC型肝炎ウイルスの遺伝子を組み込んだセンダイウイルスを感染させることにより、インターフェロンを産生させるという方法を利用して大量生産が可能になった。

種類

ヒトでは大きく分けて3つのタイプがある。

IFN typeⅠ:多くの場合「インターフェロン」というとIFN typeⅠ(I型インターフェロン)を指す。IFN typeⅠには多数が知られている。例えば、IFN-α:13種類ほか。相同な分子が哺乳類のほか鳥類、爬虫類、魚類で見つかっている。

IFN typeⅡ:IFN-γのみ

IFN typeⅢ:IFN-λで3つのアイソフォーム(IFN-λ1、IFN-λ2、IFN-λ3)からなる。

作用機序:

ウイルスの感染や2本鎖RNAなどによって直接誘導されることが知られている。これらの細胞外での受容体としてはToll様受容体(TLR)でその中でもエンドソームに存在。また、細胞内に存在する受容体としてはRIG-I、MDA-5が関与し、これらがI型インターフェロンの発現を高める。また体内にいろいろな抗原が侵入したときそれに反応してIL-1などのサイトカインが産生される。インターフェロンの産生はこれらのサイトカインによっても誘導される。

インターフェロンαとβはリンパ球(T細胞、B細胞)、マクロファージ、線維芽細胞、血管内皮細胞、骨芽細胞など多くのタイプの細胞で産生され特に抗ウイルス応答の重要な要素である。インターフェロンαとβはマクロファージとNK細胞をともに刺激し、腫瘍細胞に対しても直接的に増殖抑制作用を示す。

インターフェロンγは活性化されたT細胞で産生され免疫系と炎症反応に対して調節作用を有する。IFN-γにも抗ウイルス作用と抗腫瘍作用があるが弱く、その代わりIFN-αとβの効果を増強する作用がある。

医薬品:インターフェロンは遺伝子操作により細菌や培養細胞での大量生産が可能になった。現在医薬品として多くのインターフェロンが承認され、B型肝炎・C型肝炎などのウイルス性肝炎、またいくつかの腫瘍の治療や白血病の治療に用いられている。それには慢性骨髄性白血病・膠芽腫・髄芽腫・星細胞腫・悪性黒色腫・亜急性硬化性全脳炎、多発性硬化症などが含まれる。

副作用:副作用としては発熱、だるさ、疲労、頭痛、筋肉痛、けいれんなどのインフルエンザ様症状、また投与部位の紅斑、痛み、痒みが多い。まれに脱毛、蛋白尿、めまいや抑鬱もある。眼関連のインターフェロン(INF)による網膜症は近年知られてきた副作用である。頻度は報告者によって様々。「網膜出血・網膜白斑 等の網膜の微小循環障害、眼痛」が0.1~5%未満と報告されている。ほかに、5人に1人程度、眼底検査で何らかの異常が見られたとの報告もある。発症のメカニズムは不明だが、用量依存的で、糖尿病、高血圧、高齢者で発症率が高く、αとβで発症率の差はなく、INF治療に抵抗性の症例や再発例で 高率という報告がある。好発時期は投与開始4~8週間で、2週間~6カ月まで幅がある。発症した場合、通常は中止しなくても6週間ほどで消失し、 正常化するとされている。

Categorised in: 全身病と眼