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2020年9月28日

12296:「無罪続出の理由、「揺さぶられっ子症候群」の真実」:記事紹介です

ライターによる「無罪続出の理由、「揺さぶられっ子症候群」の真実」という新しく公表された記事を、この問題に取り組んでいる小児脳外科医藤原一枝先生が教えてくださいました。元記事は、https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62276です。これら裁判に関与した医師に恨みはないので、記事の引用からは外しました。

「無罪続出の理由、「揺さぶられっ子症候群」の真実:検察側と弁護側、証言台に立つ医師の意見が真っ向対立 2020.9.28(月)柳原 三佳(ノンフィクション作家:要点を紹介しましょう。

 9月25日、取材中の「揺さぶっれっこ症候群」事件で、またしても無罪判決が下された。

『乳児揺さぶり訴訟で母に無罪判決 岐阜地裁「犯罪証明できない」』(2020.9.26/東京新聞) https://www.tokyo-np.co.jp/article/57846ほか

 生後3カ月の男児が脳に出血を伴うけがを負ったのは、2016年のこと。母親(27)は、「誤ってソファから転落させてしてしまった」と懸命に説明しましたが、虐待を疑われてしまいます。児童相談所は後遺障害を負った男児を一時保護して両親から引き離し、捜査機関は男児と一緒にいた母親を傷害罪で逮捕、起訴、5カ月間勾留し、検察は懲役5年を求刑していました。

 岐阜地裁で始まった刑事裁判では、男児のけがが「乳幼児揺さぶられ症候群」か、それとも「転落事故」かをめぐり、検察側の証人である内科医と眼科医、そして弁護側の証人である脳神経外科医の意見が真っ向から対立していました。

 しかし、長い審理の末、岐阜地裁の出口博章裁判長は、内科医と眼科医の証言を退け、脳神経外科医の証言を採用。結果的に、「傷害が揺さぶりによって生じたと認めるには合理的疑いが残る」として無罪を言い渡したのです。

身に覚えのない「揺さぶり虐待」

 この時点で、母親が逮捕されてからすでに3年以上の歳月が経過していました。無罪判決が下された日、母親は、「私は息子に対して一切の暴行を加えたことはありません。息子が重篤なけがをしてしまった原因はソファから落下したことによるものであり、あまりに軽率な行動だったと深く反省しています。なんであの日に限って目を離したんだと、自分で自分に怒りをぶつける日々です」

 自身の深い悔恨の気持ちとともに、我が子のけがを「虐待」と決めつけた医師らに対する怒りを、弁護士を通してこうコメントしています。

「虐待児を直接診察などしたことのない内科医が書いた鑑定書と、非常に問題のある眼科医の意見書をうのみにして、逮捕にふみきったということ、なぜこんなことがまかりとおったのか理解できません。無罪を勝ちとれても、すぐにもとの生活が戻るわけではありません。時間は絶対に巻き戻せません。まったく身に覚えがないことをでっちあげられ、押しつけられ、身勝手に犯罪者に仕立てられ、世にさらされて平穏な生活を理不尽に奪われるのです。何もしていないのに罪人として他人から見られ、扱われる立場をしっかり考えて、まともな活動をしてほしい」(中略)

 同様の揺さぶられっ子症候群事件では、ここ1年の間に無罪が連続して確定しています。現時点ではまだ無罪判決が確定したわけではありませんが、このご家族にもぜひ、平穏な日々を一日も早く取り戻していただきたいと、心からそう思います。

検察はなぜ専門外の内科医の証言を証拠とするのか

 この事件ではなぜ、完全な「無罪」の判決が下されたのでしょうか。(中略)

 一方、弁護側で証言に立った青木信彦医師(脳神経外科医)は、マニュアルに明記されている「揺さぶられっ子症候群」の3徴候(硬膜下血腫、脳浮腫、眼底出血)から安易に虐待と決めつけることに対し、強い警鐘を鳴らしてきた人物です。―――今回の裁判の内容をもう少し詳しく知りたいという方は、『SBS検証プロジェクト』(https://shakenbaby-review.com/)

『私は虐待していない 検証 揺さぶられっ子症候群』(柳原三佳著、講談社)

 私は、約3年前から揺さぶられっ子症候群事件を多数取材し、昨年、『私は虐待していない 検証 揺さぶられっ子症候群』(柳原三佳著/講談社)という書籍を上梓しました。ーー

 2019年末、孫への虐待を疑われていた祖母が、大阪高裁で逆転無罪判決を勝ち取りましたが、この事件でも、検察側は脳の専門家ではなく、小児科医を証人として採用していました。以下は、同事件をレポートした筆者の記事です。

相次ぐ逆転無罪、「揺さぶられっ子症候群」妄信の罪
 脳は専門外「小児科医」の意見を有罪の根拠とする検察の暴挙
>(2020.2.21)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59423

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Categorised in: 全身病と眼