お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2020年9月21日

12278:コロナ治療薬候補のアビガン、承認申請へ 有効性確認か;記事紹介

清澤のコメント;アビガンが新型コロナへの適応を認められるべく承認申請に至るようです。そこで、アビガンに関する記載を読んでみると、催奇形性が有るので妊娠の可能性のある婦人には使えません。また目に関連する事項としては、その原因には言及されておりませんが幻視の発生例があります。また、この薬剤に特有という訳ではありませんが、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群、スチーブンスジョンソン症候群)という多型紅斑類似で皮膚粘膜がただれる合併症が記載されていて、眼科医はそれに関して相談される可能性があります。なお、インフルエンザに対してですが、その用量は用法用量:通常、成人にはファビピラビルとして1日目は1回1600mgを1日2回、2日目から5日目は1回600mgを1日2回経口投与する。総投与期間は5日間とすること、となっています。作用機序は、細胞内でリボシル三リン酸体(ファビピラビルRTP)に代謝され、ファビピラビルRTPがインフルエンザウイルスの複製に関与するRNAポリメラーゼを選択的に阻害すると考えられているそうです。

  ---日経記事の要点---

真海喬生、江口英佑2020年9月20日 22時45分

新型コロナウイルスの治療薬候補「アビガン(一般名はファビピラビル)」(富士フイルム提供)

 新型コロナウイルスの治療薬候補「アビガン」について、富士フイルム富山化学が近く国に製造販売の承認を申請することがわかった。9月中旬まで実施した臨床試験(治験)のデータを20日に精査し、一定の有効性が確認できたもようだ。承認されれば、日本で開発された新型コロナ治療薬としては初めてとなる。

 申請後は、厚生労働省が有効性や安全性などを審査し、承認するか決める。新型コロナ治療薬はこれまでに「ベクルリー」(一般名レムデシビル)と「デキサメタゾン」が承認されている。

 アビガンはこれまで一部の病院で、患者の希望と医師らの判断で使える「観察研究」という枠組みで使用されてきた。正式に承認されれば、従来よりも多くの病院、患者に使用できる可能性がある。感染初期の軽症の段階で使うことが想定されている。ただ、アビガンは投与すると胎児に奇形が出るおそれがあることがわかっており、妊娠中やその可能性のある女性、相手の男性には使えない。

 富山化学は3月末に国内での治験を始めた。96人を目標に参加者を募集し、当初は6月末に終える予定だった。だが、緊急事態宣言などによって患者が減ったことから参加者数を確保できず、7月以降も治験を続けていた。7月中旬ごろから患者が再び増えたことで目標数を確保できた。

 アビガンをめぐっては、政府が4月に閣議決定した緊急経済対策で200万人分の備蓄を盛り込んだ。5月4日の記者会見では当時の安倍晋三首相が、「今月中の承認をめざしたい」と発言していた。

 アビガンは2014年3月に、他の薬が効かなかったり効果が不十分だったりした場合に限る、という条件付きで新型インフルエンザ治療薬として承認を受けている。(真海喬生、江口英佑)

Categorised in: 全身病と眼