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2020年8月31日

12221:「目」の問題解消がボケ対策に役立つ 平松類医師が指摘;記事紹介

眼科医清澤のコメント:少し前の記事ですが、視力矯正を適切に保つことが認知症の予防に重要だという趣旨の平松類先生のインタビュー記事が少し前の日刊ゲンダイに出ていました。要点をまとめて採録してみましょう。見えにくいということを記事で説明してみようと少し調査をしています。公開日:2020年02月11日

以前の関連記事にリンク:

―――記事の要点採録――――
 認知症の中で多くを占めるアルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞が減って脳が小さく萎縮してしまう病気。記憶力や思考能力などがゆっくりと落ちていく。進行を緩やかにする薬しかなく、予防が大事になってくるが、しばしば取り上げられる食事や運動とは違い、見落とされがちなのが「目」だ。
 二本松眼科病院(東京・平井)の平松類医師は、延べ10万人以上の高齢者と接してきた。「眼科は認知症になりかけの人、軽症の人、進行している人など、さまざまな高齢者と接します。その中には、目の病気の治療で見え方がよくなったら、家族が“認知症だから”と諦めていた症状が解消したケースもあるのです」(平松医師=以下同)「すでに認知症は発症しているが、目をよくしたら、自力で歩いたり、身の回りのことができるようになった」というケースもあるという。
 視覚の低下が認知症を発症しやすくするということは、中国の論文でも発表されている。視覚・聴覚障害がなければ認知症の発症率は0・41%だが、視覚障害があると0・83%と2倍までリスクが増えた。聴覚障害と認知症の関係も指摘しており、視覚障害と聴覚障害の両方があると、3倍の1・27%までリスクが増えた。
 英国では、認知症の人の33・5%は視力が0・5以下と悪かった。視力の悪さは、目の病気に限らない。メガネが合っていないこともあるからだ。本を読めない認知症の人に合ったメガネをかけてもらうと、3分の2の人が本や新聞を読めるようになったという。

「目からの情報は膨大です。目に問題があって見え方が悪くなると、その膨大な情報がシャットアウトされるので、認知機能が衰えて、認知症を引き起こしてしまう。――だから、認知症発症前には眼科を受診し、病気があれば治療を受ける、認知症発症後は目の検査を定期的に受けることが大切です」高齢者の目の3大病気が、白内障、緑内障、加齢黄斑変性だ。いずれも治療法がある。
「白内障の人が手術でよく見えるようになると、60%の人で認知機能の改善があったことが分かっています」白内障は「ものがかすんで見える」「明るいところがまぶしい」、緑内障は「視野が欠ける」、加齢黄斑変性は「見たいところが見えない」が典型的な症状。緑内障と加齢黄斑変性は、治療が遅れれば失明する可能性がある。速やかな対応が必要だ。 片方の目に発症している場合、もう片方の目で視力を補っていることもあるので、時々片方ずつ、見え方のチェックを。

清澤の追記:アルツハイマー病には特に視覚的な認識が衰えるサブタイプがあり、道に迷ったり(視覚的失見当識)などの症状が前面に出ます。その話はこの記事が伝えた視覚を整えないと認知症が進むという話とは少し別の話です。

Categorised in: 全身病と眼