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2020年8月17日

12185:家に閉じこもりがちなコロナ禍「老化」の進行が早まる可能性も

清澤のコメント:先日私も生活不活発病について声を上げましたが、やはり世間でもそれが大問題になりつつあるようです。喫緊では不要不急なように感じられても毎月の眼科受診は体のフレイル防止には必要だったのではないでしょうか?東洋毛尾財の記事を抄出して採録します。

https://news.livedoor.com/article/detail/18742840/ 2020年8月16日 15時30分

ざっくり言うと

  • コロナ禍の外出自粛により、健康状態が悪化する高齢者が増えているという
  • 運動不足や栄養不足に陥ってしまい、筋肉量がどんどん落ちていくと専門家
  • 2~3カ月後には歩けなくなる高齢者が増えてしまうのではと懸念している

コロナ禍で「老化が進む人」が激増しかねない訳

新型コロナウイルスが高齢者にとって危険な理由は、感染したときの重症化や死亡リスクが高いということだけではない。4月以降のさまざまな行動自粛が、高齢者の心身に深刻な状況をもたらしつつある――。

引きこもりによる体力低下でおむつが必要に

外出する恐怖と、昼間に動かなくなったことで食欲がなくなり、体力が低下。おむつが必要になった。数年前に軽い認知症があると診断されていたが、認知機能低下も進んでしまった。食事や排泄などは自力でできるなど、ほぼ健康な人と同じように生活できていたところから、入浴、排泄、着替えなど多くの面で介護が必要な状況に変わった。

「いま、急に生活機能が落ちて、要介護度が変わるケースが増えている」(ケアマネジャー水野勝仁さん)「緑区では、今年6月の要介護度の区分変更をした人が例年より250人ほど多かった。それだけでなく、要介護度が2段階以上、変わる人も何人かいた。こうしたケースはこれまでほとんどなく、深刻さを痛感した」(水野さん)そのころ、通所系介護サービスの事業所に対して休業要請が出され、高齢者は外出を控えるよう求められた」

「コロナフレイル」の実態が明らかに

高齢者の心身の状態が、4月7日の緊急事態宣言前と後でどう変わったかを調べた(調査期間は5月10日~31日)。緑区の高齢者148人(平均年齢82.7歳)では、宣言前より「外出頻度が減った」が77%、「食事量が減った」が17%、「転倒不安が増えた」が46%、「もの忘れが増えた」が36%、「疲れたような感じがする」が34%だった。「緑区は、日本初のクラスターだったことや、身内や知り合いが感染で亡くなっている。この事実が、より抑うつ状態を悪くさせたと考えています」(水野さん)

コロナ禍の外出自粛による高齢者の健康状態の悪化を「コロナフレイル」と捉え、「下半身の筋力の低下が思った以上にありましたが、これは自粛中の個人の取り組みや、デイサービスを再開したときの運動などを通じて、維持や改善が期待できるかもしれません。一方、認知機能を取り戻すのは難しい。」

そもそもフレイルとは、高齢者の“老化”に関する新しい概念のことで、「気力や体力が落ち、生活機能が低下した状態」を指す。高齢者医療を専門とする大内尉義氏は「“年のせい”で片付けられていた身体の衰えは、しっかり介入すれば元気な状態に戻りうる可能性があることがわかってきた」と話す。早い段階で気づいて対処できれば、寝たきりにならずにすむ。

2~3カ月後には歩けない高齢者が増える

家に閉じこもりがちで運動する機会が減る状態がフレイルを加速させてしまう可能性がきわめて高い。「普通の生活をしていたら数年かかって落ちる筋力が、外出を控えて動かないままでいたら1週間で失われる。この状態が続けば、2~3カ月後には歩けなくなる高齢者がたくさん出てきてしまうのではないか」(大内さん)

フレイルになるとまず筋肉が衰えてくる。筋肉量は10代がピークで、何もしなければ1年間に3~5%ずつ減るといわれている。高齢者の場合は、筋肉量の減少を加速させる別の要素が“運動不足”と“栄養不足”、それに加齢の。3大要素が、筋肉量を減らす原因。高齢になって食事が炭水化物に偏ってタンパク質不足になり、運動をする機会が減れば、筋肉量は落ちてゆく。

東京大学教授の飯島勝矢さんらが考案した「指輪っかテスト」。両手の親指と人差し指で輪っかを作り、ふくらはぎを囲む。ふくらはぎのほうが太くて囲めない場合は問題なし。輪っかとふくらはぎの間がちょうどだったり、すき間ができたりしたら、今後フレイルになるリスクが高い。

「リスクが高い人は今すぐ対策を。その1つは、筋肉の材料になるタンパク質をしっかりとること。」併せて行いたいのが筋トレだ。筋肉には持続力に必要な「赤筋(遅筋)」と、瞬発力に必要な「白筋(速筋)」があり、フレイルで落ちやすいのは白筋のほうだ。この白筋を鍛えるにはスクワットやダンベル体操などが有効だという。

フレイルを予防するもう1つのカギが、“人との触れ合い”。運動をしっかりやっていても、人とのつながり(文化活動等)がないと、フレイルリスクが上がる。

地域の集まりやボランティアなど、社会参加活動の場が減っている。また、そうした集まりがあっても、感染が怖いからと家に閉じこもっている高齢者も少なくない。

コロナ禍でも社会とのつながり、人との触れ合いを

「コロナ禍でも社会とつながれる、人と触れ合えるという場を持つということ。たわいもないおしゃべりでも不安が和らぎ、気持ちの落ち込みを予防できます」「若い人たちがオンライン飲み会で楽しみを見つけたように、高齢者もITを活用して新たに人とのつながり方をつくっていくことが大切。」

高齢者の要介護度の進行は、介護業界の逼迫や、社会保障費の増大につながる。何より、今まで元気だったおじいちゃん、おばあちゃんが、コロナの感染は免れたけれど、寝たきりになってしまった、では悲しすぎる。社会が、家族が、1人ひとりが、感染予防だけでなく、フレイル対策を行っていかなければならない。

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Categorised in: 全身病と眼