お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2020年7月20日

12104:新型コロナのサイトカインストーム:記事紹介

清澤のコメント:コロナ感染症では肺炎に限らぬ「コロナのつま先」他の血管炎や血栓症が注目されています。この記事の主題ではないのですが、サイトカインが強い炎症を起こすと、肺にも線維化が起こって換気能力が下がってそのための後遺症も起きるようです。新型コロナ感染症の後遺症も注目され始めています。(7月22日追記あり)

新型コロナは「血管の病気」体中を大暴れ 目立つ血栓症https://digital.asahi.com/articles/ASN645RLHN63ULBJ00K.htmlという朝日新聞の記事を抄出します。2020年6月4日 19時00分(朝日新聞から抄出)----

 世界で600万人以上の感染が確認されている新型コロナウイルス。当初は「新型肺炎」とも呼ばれ、重症化した患者が肺炎を起こして亡くなる例が目立った。だが最近の知見で、肺だけでなく、全身に症状が出ることがわかってきた。その理由はどうやら、「血管の炎症」にあるらしい。

 ウイルスは、鼻やのどから体内に取り込まれる。すると、細胞の表面にある「ACE2」という受容体につき細胞に侵入する。ウイルスが肺に到達すると深刻度は増す。肺胞の表面にはACE2が多く、ウイルスがつきやすい。しかし、影響は肺だけにとどまらない。

腫れ上がる指

 サイエンス誌の「脳からつま先まで、体中を大暴れ」と題する記事によると、脳や目の結膜の炎症、腎臓や肝臓の損傷、下痢などの症状も出るという。また手足の指が血流不全を起こし、しもやけのように腫れ上がる症状も出ているという。

免疫の暴走と血栓

 臓器の炎症にかかわっているのが、「サイトカインストーム」と呼ばれる免疫の暴走だ。ウイルスの侵入によって分泌されたサイトカインが増えすぎて嵐(ストーム)のように暴走すると、正常な細胞も攻撃してしまう。これが、新型コロナ重症化の原因と指摘されている。

 サイトカインストームが起こる状況では、正常な細胞を傷つける過程で血管が炎症するなど、血栓ができやすい。また血栓は、ウイルスが直接、血管の細胞にあるACE2にくっついて侵入し、作用することでもできると見られている。最近注目されているのが、こうした現象により血栓ができ、血管が詰まり容体が悪化するリスクだ。

危機感強める循環器病専門医ら

 厚生労働省は5月18日、「診療の手引き」を改め、血栓症リスクに注意するよう盛り込んだ。脳卒中や循環器病を専門とする医師らは、危機感を強めている。(服部尚、ワシントン=香取啓介)

追記:新型コロナウイルス感染症後遺症;

米国医師会が発行する医学誌「Journal of the American Medical Association」に先ごろ掲載された研究結果は、イタリア・ローマにあるジェメッリ大学病院の医師らが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院し、回復後に退院した患者を対象に行った調査に基づくもの。治療後の検査で陰性となったことが確認され、退院した患者のうち143人から情報を収集した。

調査対象者の入院期間は平均2週間で、このうち28人が侵襲的陽圧換気法(気管挿管や気管切開を行って気道を確保し、人工呼吸管理を行う)、または非侵襲的陽圧換気法の処置を受けていた。

退院が可能と判断された時点で、これらの患者には発熱も、COVID-19が原因とみられる(急性疾患の)症状もなかった。ただ、半数以上が「倦怠感がある」、43%が「息切れがする」と訴えていた。また、ほぼ3分の1に「関節の痛み」、22%に「胸の痛み」があったという。

また、発症から2カ月後の時点で、感染に関連しているとみられる症状がまったくなくなっていたのは、患者のわずか13%だったという。半数以上の人には、3種類以上の症状がみられた。さらに、これらの人たちに「生活の質」の変化について尋ねたところ、44%が「以前より悪くなった」と答えていた。

Categorised in: 全身病と眼