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2020年5月9日

11864:眼内腫瘍:ナノパーティクルと免疫変革を伴う将来に向けての行進:ウイリス眼科病院眼腫瘍部門 キャロルシールズ:日本眼科学会動画聴講

清澤のコメント:今年の日眼の招待講演はキャロル・シールズ先生でした。ウイリス眼科病院の病理部長ですが、留学時に同級生だった方です。病院のレジデント講義ではしばしば指導医として活躍されています。やや詳しく聞き取ってみました。先の国際眼科学会でもご主人のジェリー・シールズ先生と来日されていたのですが、今回はコロナ騒動で来日できなかったのが残念でした。

メラノーマ、転移性腫瘍、網膜芽細胞腫、そして眼内腫瘍治療の将来

  • ユベアルメラノーマ:

無症候のこともある。致死率は高い。8000例のまとめ。コロイドに起こることが多いが、毛様体や虹彩にも起きる。サイズは広さ10.5mm。プレカーサーは母斑。ブルーアイに多い。コロイダル母斑がメラノーマになるリスクは低い。10歳代では悪性化は少ない。70歳で最大のリスク。2009例を追跡して、悪性化の可能性を見た。直径、厚さ、網膜下液、オレンジ色色素などがポイントである。最近眼底の画像を加えて再分析した。3800例:OCTなどを加えて10年経過を見た。視力低下、エコーでのハロー、5㎜以上の直径、オレンジ色の色素がある事を見る。4つの条件を持てばメラノーマの診断率は50%を超える。TFMOSとDIMを見る。

メラノサイトーシス:これもメラノーマになる事がある。遺伝子にBAP1変異というものがある。

メラノ―マノ治療:眼球摘出、プラーク(98%で命が守れた。)ベバシズマブ硝子体注射。これも有効で2020年のJAMAOphthalmologyに論文あり。プラーク後4日月ごとにアバスチンを打つというプロトコールで治療の成績に有意差が得られた。

Aura111というナノパーティクルをお硝子体内に打ち、そのあとレーザーで腫瘍を壊死に導く方法は2017年にFDAの承認を得た。

予後:クロモゾーム分析で3,6,8遺伝子に異常があると転移が起きることが多い。メラノーマのImmtac免疫療法というものもある。これはメラノーマに付く抗体と腫瘍を攻撃するT細胞に付く抗体を合わせて、メラノーマを抗体に攻撃差sる作戦である。

  • 転移性脈絡膜腫瘍。

多いのは肺がんと乳がん。5年生存は25%程度。一年なら半数が生存。年齢とメタは?:これは40から80歳に多いのだが、60%が5年生きる。乳がんは乳がんが先に見つかり、肺がんは肺がんの発見と転移巣の発見の先行が半々である。カプランマイヤー生存曲線は原発巣の発見と転移巣の発見の先行によっては変わらない。

  • 網膜芽細胞腫:(略)
  • 将来への展望

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Categorised in: 全身病と眼