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2020年3月6日

11580:むち打ち症関連患者の全身不定症状に対する集中入院患者理学療法の効果:論文紹介です

清澤のコメント:むち打ち症の眼症状に対する加療には多大の困難が伴います。最近、患者さんからこの論文を見せられました。集中的入院加療が有効であったという話ですが、心理的な効果や時間が治すという事もあるでしょうから、集中的な治療が有効であるという結論には反対ではありませんが、それがすべての人に必要というわけでもなさそうです。

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松井T、岩田M、遠藤Y、他 むち打ち症関連患者の全身不定症状に対する集中入院患者理学療法の効果。 BMC Musculoskelet Disord 20、251(2019)。 https://doi.org/10.1186/s12891-019-2621-1

むち打ち症関連患者の全身不定症状に対する集中入院患者理学療法の効果
松井隆義、岩田誠、遠藤雄三、設楽信之、北条俊太郎、福岡秀興、原一弘、川口博
BMC Musculoskeletal Disorders volume 20

概要
バックグラウンド
頸部以外の臓器への直接的な損傷の証拠はないにもかかわらず、むち打ち症(WAD)を有するかなりの数の患者が全身にかかわる様々な不明確な症状を報告しています。ただし、その管理または基礎となるメカニズムについてはほとんど知られていません。この研究では、全身の不明確な症状を報告しているWAD患者の頸部筋肉での集中的な理学療法の効果を調べました。

方法
この観察研究には、2006年5月から2017年5月の間に全身の不明確な症状を報告することにより外来治療に抵抗したWADの入院患者194人が登録されました。すべての患者は、入院中に低周波電気刺激療法と頸部筋肉への遠赤外線照射による毎日の理学療法を受けました。入院時および退院時の22の代表的な全身症状に関する医療インタビューシートの自己評価記録を比較しました。

結果
入院中の理学療法により、症状の数は著しく減少しました。ほぼすべての症状は、入院時と比較して退院時に80%以上の回復率を示しました。 22の代表的な不定症状のうち少なくとも4つを報告した患者の割合は、入院時に99.0%でしたが、退院時には7.7%に減少しました。患者の16パーセントは、症状を残さずに完全に回復しました。症状の平均数は、入院時の13.1から退院時の2.0に著しく減少しました。特に、首や肩の症状以外の症状は、首や肩の症状よりも大幅に回復しました。

結論
この研究は、初めて、WAD患者の全身の不明確な症状の管理を検討しました。集中的な理学療法は症状を著しく改善し、頸部の筋肉が病因に関与していることを示唆しています。

Matsui, T., Iwata, M., Endo, Y. et al. Effect of intensive inpatient physical therapy on whole-body indefinite symptoms in patients with whiplash-associated disorders. BMC Musculoskelet Disord 20, 251 (2019). https://doi.org/10.1186/s12891-019-2621-1

Categorised in: 全身病と眼