お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2020年3月6日

11579:新型コロナウイルス感染症について日本ウイルス学会の発表から抜粋

清澤のコメント:学校の休校が開始されて一つの段階の進行が感じれれている新型コロナウイルス問題ですが、依然として国内および世界各地での患者数が増加しています。 ①日本は中国や韓国からの入国者の一時的な隔離を検討しているようですし、②海外の国でも日本からの渡航制限を検討中のところもあるようです。問題はパンデミックの発生でありますが、サプライチェーンの破綻による世界も経済活動の停止が与える経済への壊滅的な打撃が心配されています。

今朝は、先の神王TYで言及された新型コロナウイルスの人への感染のカギを握るとされる「ACE2受容体とは何か」を調べてみました。下記は  新型コロナウイルス感染症について(2020年2月10日)という記事の抄出です、

https://indeep.jp/coronavirus-most-high-risk-populatuins-is-japanese/  から引用

日本ウイルス学会
理事長 松浦 善治
群馬大学大学院医学系研究科生体防御学分野
教授 神谷  亘
腹の引用です。

 中国湖北省武漢市で2019年12月に発生が報告された新型コロナウイルス感染症。日本ウイルス学会は新型コロナウイルス (2019-nCoV)について正確な情報を提供する。

1.ウイルス学的な特徴:
 コロナウイルスはプラス鎖一本鎖のRNAをウイルスゲノムとして有するエンベロープウイルスです。ウイルス粒子は直径 約100-200 nmで、S (スパイク)、M (マトリックス)、E (エンベロープ)の3つの蛋白質で構成されています。S蛋白質は細胞側の受容体(ウイルス蛋白質を鍵とするとその鍵穴)と結合して、細胞内への侵入に必要な蛋白質です。コロナウイルスのゲノムRNAは約3万塩基とRNAウイルスの中で最長なのが特徴です。

 今回発生している新型コロナウイルスは、SARSコロナウイルスと同じベータコロナウイルス属に分類され、新型コロナウイルスの遺伝子はSARSコロナウイルスの遺伝子と相同性が高く(約80%程度)、さらに、SARSコロナウイルスと同じ受容体 (ACE2)を使ってヒトの細胞に吸着・侵入することが最近の研究で報告されています。

 すなわちSARSコロナウイルで得られた科学的知見を新型コロナウイルスに応用することで、基礎・応用研究を迅速に行うことができ、新型コロナウイルスのウイルス学的特徴を素早く明らかにすることができます。

2.症状:
 。臨床症状は、頭痛、高熱、倦怠感、咳などのインフルエンザ様症状から、重症例では呼吸困難を主訴とする肺炎に進行します。新型コロナウイルスの致死性は現時点では約1-2%と低いようです。

3.治療薬やワクチン:
 ウイルス感染症ですから抗生物質(抗菌薬)が無効ですが、まず、解熱や呼吸補助などの対症療法がとられます。

4.検査体制:
 新型コロナウイルスの検査はウイルス遺伝子を増幅するPCR法、あるいは定量的PCRにより陽性サンプルの検出が行われています。現在、臨床現場でそのまま使える迅速診断試薬の開発が急ピッチで進められています。

5.自然宿主:
 おそらくコウモリがこの新型コロナウイルスの起源となったウイルスを保持していると考えられています。

6.予防:
 新型コロナウイルスはエンベロープウイルスですのでアルコールなどで感染力を失うことが知られています。必要以上に恐れる必要はありませんが、手洗い・うがい・マスクなどの基本的な感染症予防を行うことが公衆衛生上重要です。

7.コロナウイルスの今後:
 約10年ごとに突如出現し、大混乱を引き起こします。今後も新たなコロナウイルスが出現してくる可能が十分考えられます。

Categorised in: 全身病と眼