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2020年2月27日

11561:100年前のスペインかぜを振り返ってみよう:

清澤のコメント:新型コロナウイルスの感染が止まらない。約100年前に世界で流行したインフルエンザであるスペインかぜを Wikipediaで読んでみた。ウイルスとしてはサーズウイルスと80%の相動性を持つとのこと。今後どこまで広がるのかはわからないが、2月ほどでの終息を期待するのは妥当ではなさそうだ。

ーーー要点ーーーー

スペインかぜとは、1918年から1919年にかけ、全世界的に大流行したインフルエンザの通称。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によるインフルエンザ・パンデミック重度指数(PSI)においては最上位のカテゴリー5に分類される。感染者5億人、死者5,000万~1億人と、爆発的に流行した。

流行源はアメリカ合衆国であるが、感染情報の初出がスペインであったため、この名で呼ばれる

経緯:

アメリカ疾病予防管理センター (CDC) によれば、既に1915年にインフルエンザと肺炎による死亡率が米国で増加している

被害状況:

スペインかぜは、記録にある限り、人類が遭遇した最初のインフルエンザの大流行(パンデミック)である。

感染者は約5億人以上、死者は5,000万人から1億人に及び、当時の世界人口は18~20億人であると推定されているため、全人類の3割近くがスペインかぜに感染したことになる。感染者が最も多かった高齢者では、基本的にほとんどが生き残った一方で、青年層では、大量の死者が出ている。日本では、当時の人口5,500万人に対し39万人が死亡。米国でも50万人が死亡した。これらの数値は感染症のみならず戦争や災害などすべてのヒトの死因の中でも、最も多くのヒトを短期間で死亡に至らしめた記録的なものである。

流行の経緯としては、第1波は1918年3月にアメリカ合衆国デトロイト市やサウスカロライナ州付近などで最初の流行があり、アメリカ軍のヨーロッパ進軍と共に大西洋を渡り、5〜6月にヨーロッパで流行した。

第2波は、1918年秋にほぼ世界中で同時に起こり、病原性がさらに強まり、重篤な合併症を起こし死者が急増した。第3波は、1919年春から秋にかけて、第2波と同じく世界で流行した。最初に医師・看護師の感染者が多く、医療体制が崩壊してしまったため、感染被害が拡大した。

病原体

スペインかぜの病原体は、A型インフルエンザウイルス(H1N1亜型)である。ヒトのインフルエンザウイルスの病原性については1933年にフェレットを用いた実験で証明された。その後、スペインかぜ流行時に採取された患者血清中にこの時分離されたウイルスに対する抗体が存在することが判明した。その後、1997年8月にアラスカ州の凍土より発掘された4遺体から肺組織検体が採取され、ウイルスゲノムが分離されたことによって、ようやくスペインかぜの病原体の正体が明らかとなった。これにより、H1N1亜型であったことと、鳥インフルエンザウイルスに由来するものであった可能性が高いことが証明された。

Categorised in: 全身病と眼