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2020年1月12日

11431:帯状疱疹で脳梗塞とアルツハイマーの発症リスクが高くなる:記事紹介

眼部帯状疱疹(AAO)

清澤のコメント;帯状疱疹は体の免疫力が落ちた状況において、以前罹患した水痘に起因し、体内の神経節に潜伏していた水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化で起こるとされる。その機序は眼球内に強いぶどう膜炎を起こす急性網膜壊死とも共通である。眼科ではこの急性網膜壊死は重要な疾患であり、東北大学で最初に記載されたことから当時の桐沢長徳教授にちなんで桐沢型葡萄膜炎とも呼ばれている。記事では脳梗塞とされるが、この統計にはより起こりやすいだろうと思われるヘルペス脳炎の混入は無かろうか?

この日刊ゲンダイの記事は50歳以上の人に対して帯状疱疹ワクチンの接種を勧めており、ネット上の他の記載を見ても、危険性も少なく比較的強く推奨されている状況のようである。

国立感染症研究所の帯状疱疹ワクチン ファクトシート (2017)はこちら。

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000185900.pdf

日刊ゲンダイの記事の出典:

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200111-00000013-nkgendai-hlth

  ―――記事引用―――

1/11(土) 9:26配信日刊ゲンダイDIGITAL

 免疫力が下がっている時に起こりやすいのが、刺すような痛みや発疹が症状の帯状疱疹。年末年始の疲れを引きずっていたり、風邪をひきやすい今の季節、要注意だ。

 この帯状疱疹が近年、さまざまな神経疾患に関連していることが分かってきている――。こう指摘するのが、東京女子医科大学脳神経外科客員教授で医師の清水俊彦氏。

 帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス「水痘帯状疱疹ウイルス」が原因で発症する。子供の頃に水ぼうそうを経験した人は多いだろうが、その時は水ぼうそうが治ってもウイルスは脳や脊髄の感覚神経節に潜んだまま。そして免疫力が低下した時に増殖し、帯状疱疹を引き起こす。

「帯状疱疹ウイルスが脳の血管内で増殖して炎症を起こすと、脳血管を損傷して脳血管障害のリスクを高めます」(清水俊彦氏)

 2009年と10年に発表された台湾の疫学研究では、頭部に帯状疱疹発症1年以内の脳梗塞の発症リスクは1・3倍。眼神経の帯状疱疹では4~5倍だった。

 清水氏の知人も、帯状疱疹後2週間で脳の椎骨動脈解離を起こした。50代のその女性は右後頭部にズキンとした痛みを感じ脳神経外科を受診。右の後頭神経領域に帯状疱疹が見つかった。MRIでは異常がなく、抗ウイルス薬で治った。2週間後、同じ場所に同じ痛みがあった。病院では帯状疱疹の再発と診断。抗ウイルス薬を処方されたが、治らなかった。

「彼女から私のところに連絡があり、すぐ来院してもらいMRIを撮りました。すると右の椎骨動脈解離を起こしていたのです。即座に東京女子医大で治療を開始、命に関わることなく現在に至っています」(清水俊彦氏)

 この女性は帯状疱疹ウイルスの抗体価も高く、これはつまり帯状疱疹ウイルスが増殖していることを示す。

「帯状疱疹と関連しているのは脳血管障害だけではありません。アルツハイマー型認知症や、厚労省の難病指定である多発性硬化症のリスクを高めることも分かっています」(清水俊彦氏)

 対策としては、帯状疱疹ウイルスワクチンが有効だ。これが、帯状疱疹ウイルスの増殖を抑制する。厚労省は、帯状疱疹を起こしやすい50歳以上に「予防できる」と承認しているが、50歳以下もOK。帯状疱疹を発症したばかりの人は、数カ月後、抗体価が下がってきてから接種するのが良い。過去に帯状疱疹を起こしたことがある人も二度とかからないわけではないので、ワクチン接種の検討を。

 アルツハイマー型認知症は治療薬がない。ワクチンで予防ができるなら、その意味は大きい。(引用終了)

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Categorised in: 全身病と眼