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2019年12月11日

11370:聴覚情報処理障害(APD)とは何か?

「診療研究553号」で平野浩二氏の興味を惹かれる記事を見ました。 「難聴はないのだが、聞こえない」=聴覚情報処理障害(APD)。 記事の概要を1200字程度に纏めて見ます。聴覚情報処理障害の頁は:https://apd-community.jimdofree.com/

  ―――記事の概要――――

聴覚情報処理障害(Auditory Processing Disorder APD)を―言で説明すると「難聴はないのだが、聞こえない」ということ。「聞こえない」=「離聴」という概念からはずれる概念で、脳の言語処理能力の問題。

APDの特徴:

①           騒音下で聞き取りづらい

②           複数の人に話しかけられると、どちらの声も聴きづらい

③           話し手の話すスピードが速いと途中からついていけなくなる

④           横や後ろから話しかけられると、きわめて聞こえが悪い

⑤           電話などの会話が特に聞き取りづらい

⑥           集団での会議などの会話についていけない:APDの人にはだいたいこのような特性が共通している。

APDの場合には音は聞こえるが、言葉のみが聞き取りづらいのだ。そうは言っても、静かな環境下で一対―で話を聞いている分には、ほとんど聞き取ることができる。周囲がうるさかったりしたときに、聞こえないというトラブルが顕著に出てくる。APDは発達障害の人に多い。大人も子どもも発達障害の人の半数がAPDを合併しているという報告もある。

発達障害の人が人口の2~3%くらいいるとすれば、APDも百万人ぐらいいても不思言義ではない。それを診察できる医療機関が非常に少ない。

(平野医師は、)2019年8月『聞こえているのに聞き取れないAPDがラクになる』(あさ出版)という本を出版した。この本では、そのような聞こえの悪さをいかに乗り超えて生活していくかという話を中心に書いている。

 うるさい環境に移ったとたんに話が聞き取れなくて困るという人もいる。聞こえの具合は環境にかなり左右される。聞こえないことで、たびたび職場でトラブルになつている。

APDの人が、「うちの職員は仕事ができない」と評価されていることは多い。

自分の説明したことと食い違いがあるのであれば、APDの可能性も考えてみてほしい。多くの書き込みは、患者自身によるものである。耳鼻科医はもとより、医療関係者のAPD発言はほとんどない。

自分のブログでこのことを書き始め、1年の間に200人でらいのAPD患者を診察した。APDの診察を行っている医療機関が本当に少ないからだ。このため、自分でAPDのサイトを立ち上げ、そこでAPD情報を発信するようにした。著者自身が次に計画しているのは、全国で悩んでいる多数のAPDの人のために、当事者会(患者会)を設立すること。すでに東京や大阪などでは独自でこのような会が設立され、APDの人へのサポートをしてくれている。

眼科医清澤のコメント:聴覚情報処理障害の頁https://apd-community.jimdofree.com/

視覚に関してもこのような概念はあるのでしょうか?グーグルで見ますと、まず「視知覚認知機能」に関する記載がありました。http://cogniscale.jp/function/visual-perception/ 

今日はまず聴覚情報処理障害(APD)の記事の概要をまとめてみました。次回で視知覚認知機能を勉強してみたいと思います。

関連記事:やや古いですが:

Categorised in: 全身病と眼