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2019年11月1日

11249:ユマニチュードとは?認知症患者に優しさを伝える接し方

週刊文春に認知症の患者の看護で有効なユマニチュードという手法を紹介する記事が出ていました。何のことかよくわからぬので、ちょっと調べてみました。

ヒューマン(人)に関連した語源を持つフランス語のようですね。目をしっかりと見る(患者に見させる)ことを重視しているので、これが今日の目の話題です。この動画にフランス語で話す先生の診療が示されていて、多少は具体的な手法も解説しています。機会があれば、職員にこの講習を受けてもらうのもよさそうですね。

認知症である前に、まず尊厳をもった人間である。敬意をこめたケアの工夫を、技法として150にまとめたのがユマニチュード。 ユマニチュードは認知症によって、周囲の情況を理解しづらくなった人に、優しさを伝えるケアです。 ジネストさん「ユマニチュードは、認知症の人との人間関係、絆をつくるテクニックです。『私はあなたの友人ですよ。仲間ですよ』と認知症の人に感じてもらうには、”見る” ”話す” ”触れる”の3つの行動で伝えることが大切です。 認知症の人は、相手から見られないと『自分は存在しない』と感じ、自分の殻の中にとじこもってしまいます。私たち介助者が最初にすべきことは、あらゆる手段を使って、彼らが『人間である』ということを感じさせることです」

<見る> 遠い位置から視野に入る。横からいきなり現れると、相手に不安を与えるから。目線は相手の正面から水平の高さ。お互いに平等だということを伝えます。近い距離から、長い時間見つめる。

<話す> 優しさを込めたトーンで、できるだけ前向きで、友好的な言葉をかける。この時大げさとも思える、笑顔を見せます。表情を確実に伝えるためです。(認知症の人は、表情への理解が難しくなっていることがある)

<触れる> 相手の反応を見ながら、優しく相手の身体に触れる。手、腕、背中をゆっくりなでる。 「見る」「話す」「触れる」このわずか1分あまりの間に、8〜9割の認知症の人の問題行動と言われるものが、改善するというから驚きです。  さらに

<立つ>ことで人間らしい誇りを感じてもらいます。

ユマニチュードの根底には、認知症に対する深い理解がある。 周りは皆、敵と考える認知症の方もいる中、そういう人間関係ができれば、初めに時間がかかっても、かえって後でスムーズになり、時間も人もかからなくなる。 日本の老人ホームで「どうしたらいいの?」と独り言を繰りかえし、机を叩いている女性。ジネストさんは、「彼女は、常に孤独感に襲われている」と解説する。 「(認知症のため認知機能が落ちても)感情の機能は、最期を迎えるその日まで働いています。優しさを、その感情に訴えるのです」ジネストさん。 認知症の人がケガや病気で入院すると症状が急激に進行してしまう。(せん妄など) 入院病棟では、看護師らが、困難に直面している。離職する看護師も多い。 看護師「一生懸命やってるのに、”馬鹿野郎”とか、殴られたり…。どうしたらいいのか…」 90代認知症男性。足を骨折し入院してからケアを拒否。大声で抵抗。手足は拘束。この男性と看護師3人の様子をジネスト氏に見てもらい何が間違ってるのか解説してもらう。 「見下ろす視線。マスクで笑顔も見えない。人間関係ができていないので心を開かない。 腕を掴むのは、『愛してない』と言っているのと同じ。 腕を掴まれると恐怖心を抱き、相手は敵だと思って(自衛のために)抵抗する」 <ノックする> ユマニチュードでは、部屋に入る時は、必ずノックして、相手のテリトリーに入ることを知らせる。身体拘束は症状を悪化させるのでしない。 立つことも重視。立つことで他の人と同じ空間にいることを認識させる。 それが人間の尊厳を保つことにつながる。 入院してから寝たきりだった90代男性は、笑顔で立って歩き出す。礼儀正しく話をする。 息子「何年かぶりであんな笑顔を見た。別人だ」 ユマニチュードが、心の扉を開き、本来持っている力を蘇らせた。 キャスター「人手が足りない中で、じっくりと患者と向き合うことが可能だろうか?」 わずかな時間で人間関係が築け、患者も協力的になるので、少人数でスムーズに進むようになる。さらに看護師が辞めるケースも減る。 結果的に時間の節約にもつながることは、フランスでも実証ずみ。

Categorised in: 全身病と眼