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2019年9月18日

11092:ベンゾジアゼピン使用と転倒リスク:論文紹介です

清澤のコメント:薬剤性眼瞼痙攣の原因にもなることから不必要なベンゾ剤の使用には慎重な清澤ですが、気が付くとリボトリールを併用している患者さんも少なくなくなっています。ベンゾジアゼピン製剤の使用はあくまで慎重にいたしましょう。

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提供元:ケアネット公開日:2019/09/18

 ベンゾジアゼピン(BZD)は、とくに高齢者において副作用と関連している。アイルランド・ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンのLouise Marron氏らは、地域在住の50歳以上の成人を対象に、BZD使用と転倒との関連および、この関連に対する睡眠の質の影響について調査を行った。QJM誌オンライン版2019年8月19日号の報告。

  アイルランドの老化に関する縦断的研究であるTILDA studyのwave 1データを用いて、断面分析を行った。対象者は、BZDの使用者または非使用者に分類され、昨年転倒したかどうか、転倒の原因は不明かどうかについて回答した。睡眠の質は、睡眠障害、日中の眠気、早朝覚醒についての自己報告により評価した。BZD使用と転倒リスクとの関連についてロジスティック回帰で評価し、この関連に対する睡眠の質の影響は、BZD使用と睡眠の質の変数に基づいて分類することで評価した。

  主な結果は以下のとおり。

・8,175例中、BZD使用者は302例(3.69%)であった。

・BZD使用は、交絡因子で調整しても転倒リスクと関連していた(OR:1.40、95%CI:1.08~1.82、p=0.012)。

・BZDと原因不明の転倒との間に有意な関連は認められなかった(OR:1.41、95%CI:0.95~2.01、p=0.09)。

・BZD使用者において、日中の眠気(OR:1.93、95%CI:1.12~3.31、p=0.017)、早朝覚醒(OR:1.93、95%CI:1.20~3.11、p=0.007)、睡眠障害(OR:1.83、95%CI:1.12~2.97、p=0.015)を有する患者では、原因不明の転倒のオッズ増加が認められた。

  著者らは「BZD使用は転倒と関連しており、睡眠の質が不良な高齢者では、その影響は大きくなる。BZDなどの医薬品の適正使用は、公衆衛生上の重要な問題である」としている。

(鷹野 敦夫)  

原著論文はこちら

Marron L, et al. QJM. 2019 Aug 19. [Epub ahead of print]

Categorised in: 全身病と眼