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2021年8月2日

13022:佐藤優、50歳以降は「積極的消極主義」のススメ 「うまく逃げる」も重要〈AERA〉:最近の腑に落ちた記事の紹介です

眼科医清澤のコメント:私は既に50歳代ではなく、70歳を目の前にしています。そして、現在の組織の院長職を降りて名誉院長に引き下がる日が近づいてきました。そんな中で、「積極的消極主義」のススメという佐藤優さんの書いた記事のタイトルが、やけに腑に落ちる思いで読みました。大学では神学を学んだという佐藤優さんは私の好きな作家のひとりです。私は、「これからも頑張るけれど、それなりに」という辺りを目指したいです。

8/1(日) 8:00配信391

AERA dot.

佐藤優(さとう・まさる)/1960年生まれ、作家・元外務省主任分析官。著書に『50代からの人生戦略』『還暦からの人生戦略』など(撮影/写真部・東川哲也)

 長い人生、自分らしく生きるために、50歳から新たな戦略が必要だ。どのような姿勢で人生を歩めばいいのか。AERA 2021年8月2日号は、佐藤優さんに聞いた。

*  *  *  50歳を過ぎたら、肩の力を抜いた守りの姿勢で、意図的に消極的な選択をするよう心がけてみる。そんな「積極的消極主義」が非常に大切になってくると考えています。

 いま巷にあふれる50歳以降や定年後の人たちに対するメッセージには「まだまだやれる、がんばろう!」という話が多すぎるんです。体が動く限りがんばって働き続けないといけない。言われなくてもみんなわかっています。でも、もうこの先はがんばりすぎても、積極的に「新しい挑戦」に打って出たりしても、ろくなことはありません。  

 たとえば50を過ぎてから、それまで手掛けたことのない新分野のプロジェクトチームで責任者をやってくれ、などという話には決して喜んで飛びつかないことです。そういう話はたいてい筋の悪い案件だったりで、あなたが選ばれたのは責任を取ってほしいから。そういう「組織のずるさ」も知り、消極主義でうまく逃げることが重要です。

 私は最近、イソップ物語の「酸っぱい葡萄」に出てくるキツネのことをよく考えるんです。腹を空かせたキツネが、木になった葡萄の実を取ろうとするけれど、届かない。キツネは「この葡萄は酸っぱいんだ」と捨て台詞を残して立ち去ります。負け惜しみを言うみっともないキツネ、というとらえられ方が一般的です。

 でもよく考えると肉食獣のキツネは葡萄を食べても栄養になりません。届かないものをいつまでもめざしているより、別のものを狙った方がいいはず。同じことが人間の50歳にも言えると思うんです。

 会社で働くなかには必ず、競争があります。その中で、組織の上位層に行ける人かそうでないか、というところは50歳を過ぎると必ず見えてきます。そしてその見通しに「逆転」はまずありえません。そうであるなら、「酸っぱい葡萄」のキツネのように見切りをつけて、別の生き方へと転身していく。別の自分の居場所を見つけていく。それができるなら捨て台詞くらい言ったっていい。このキツネのような生き方の方が素敵なんじゃないかと感じます。

 さらに、自分の中で「お金と役職を基準にすること」に、もう見切りをつける。たとえば50代での役職定年や、60歳で再雇用になったとき、給料が減ったり、部下だった人間が相談に来ないどころか挨拶もしなかったりすることをいちいち気に病んで、鬱(うつ)っぽくなってしまう人がとても多いんです。そうならないためにも、遅くても45歳頃から、「(見切りをつけて)逃げ出してもいいんだよ」ということを自分に言い聞かせるイメージトレーニングを始めておくことも、重要だと思います。 ※AERA 2021年8月2日号

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