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2021年7月28日

13012:学校での感染、再開で増えたのは「教員から」 学会調査:記事紹介です

清澤のコメント:今日も多数のコロナ感染者数が報告されていますが、「果たしてどこで感染が広がっているのか?」という本質的な問いには誰も答えてはいません。従来言われていたように呼吸器系からの飛沫に含まれるウイルスによるものなのか?それとも消化管由来のウイルスが感染を広めているのか?どこにも答えは示されてはいないという奇妙な状況です。その答えにはなってはおりませんが、今日のニュースには「学校での感染、再開で増えたのは「教員から」 学会調査」問うものが出ていましたので採録して見ます。

新型コロナウイルス編集委員・田村建二2021年7月26日 6時30分

写真・図版

 新型コロナウイルスへの子どもの感染に関する全国規模の調査結果を、日本小児科学会の委員会がまとめた。全国の小中高校などは昨年3月から、政府の要請を受けて一斉に休校したが、休校中も本格的な再開後も、子どもの主な感染経路は両親など家庭内だった。再開後は生徒ではなく、教員らからの感染が増えていた。

 昨年2月から12月までに、学会のデータベースに登録された16歳未満の感染事例840例を分析した。

 全体の47・7%は無症状で、37・5度以上の発熱は16・0%にとどまり、多くの場合は軽い症状にとどまっていたことが改めて確認されたが、呼吸を補助するために酸素供給をしたケースも11例あった。

 安倍晋三前首相の要請で、小中高校、特別支援学校のほとんどが昨年3月から一斉に臨時休校した。緊急事態宣言の影響で、都市部では5月末まで休校した学校があった。

 分析では、夏休みも考慮して昨年8月までを「学校再開前」、9月から12月までを「再開後」として特徴を比べた。

 聞き取りなどで推定された感染経路は、「再開前」に登録された449人のうち70・9%が両親などの家族から。「再開後」に登録された391人でも74・5%が家族からで、家庭内での感染が最も多いことに変わりはなかった

 学校での感染の割合は、「再開前」が4・2%だったのが、「再開後」では8・4%となり、割合が増えた。ただ、推定された感染経路は、教員などの大人からが「再開前」の0・2%から「再開後」の4・1%に増えたのに対し、友人などの子どもでは「再開前」は2・7%、「再開後」が3・8%で、科学的な差はなかった

 分析をまとめた聖マリアンナ医科大の勝田友博准教授は「子どもの視点で考えると、場所が学校であれ家庭であれ、ウイルスが伝わるのが主に『大人から』であることに違いはない」と指摘。「子どもを守るためにも、大人は積極的にワクチンをうち、会食を避けるなどの注意を続けてほしい。夏休みになっても、まず注意すべきなのは大人であることは変わらない」と話す。

 感染力が高い変異株が広がっており、学校でのクラスターも起きている。休校について勝田さんは「状況に応じて、クラスや学年、学校を閉じることはあってもおかしくないが、休校にはデメリットも大きいので、学校運営の制限は最小限にとどめてほしい」と話す。

 調査は学会の予防接種・感染症対策委員会が担当し、結果は論文として発表(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ped.14912)した。(編集委員・田村建二

◎この論文の要旨を翻訳してここに採録します⇒

日本における2020年の小児コロナウイルス病2019の臨床的特徴
勝田智弘、
初版:2021年7月7日https://doi.org/10.1111/ped.14912

この記事は出版が承認され、完全な査読を受けましたが、コピー編集、植字、ページ付け、校正のプロセスを経ていないため、このバージョンとレコードのバージョンが異なる可能性があります。この記事をdoi:10.1111 /ped.14912として引用してください
概要
バックグラウンド
2019年コロナウイルス病(COVID-19)のパンデミックは、若者と高齢者の生活に影響を及ぼしました。小児の症例に関するほとんどの報告は、子供が大人よりも症状が少なく、軽度であることを示唆しています。これは、日本で、症状のない、または軽度の患者を含む、小児科医によって報告された小児の症例に焦点を当てた最初の全国的な研究です。

メソッド
日本小児学会の会員が自主的に登録した専用データベースを用いて、2020年2月から12月に日本で報告された840人の小児(<16歳)COVID-19症例の疫学的および臨床的特徴と感染パターンを分析した。

結果
患者のほぼ半数(47.7%)は無症候性でしたが、他のほとんどの患者は軽度の症状を示しました。入院時または最初の外来診療時、症例の84.0%が熱性(<37.5°C)でした。合計で、609例(72.5%)がCOVID-19陽性の世帯員に曝露されました。 2020年3月に導入された全国的な学校閉鎖が日本の子供たちのCOVID-19感染経路に及ぼす影響を分析しました。家庭内での感染が最も頻繁に発生し、全国的な学校閉鎖を宣言する前後の期間に有意差はありませんでした(それぞれ70.9%と74.5%)。

結論
小児の場合のCOVID-19症状は、成人の場合よりも重症度が低くなります。学校の閉鎖は効果が限られているようであり、成人の家族からの世帯の感染を制御することは、子供たちのCOVID-19予防のための最も重要な手段です。

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