お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2021年6月29日

12963:寄生虫学者の藤田紘一郎さん死去 過度な清潔志向に警鐘

清澤のコメント:藤田紘一郎・東京医科歯科大学名誉教授がお亡くなりになりました。私の大学奉職中にも、また退職後にも気さくに声をかけてくださったダンディーな教授だっただけに、当時、薬事法違反で書類送検された(不起訴処分)というニュースには驚きました。本人の名誉のためにも、その事案の解説も採録して置きましょう。

ーーーー

〇2021年6月28日 19時14分 (共同通信)

 死去した藤田紘一郎さん 「寄生虫博士」として知られた東京医科歯科大名誉教授の藤田紘一郎(ふじた・こういちろう)さんが5月14日、誤嚥性肺炎のため東京都内の病院で死去した。81歳。旧満州(中国東北部)生まれ。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻芳子(よしこ)さん。 鹿児島県・奄美諸島のフィラリア症調査団に加わったのを機に、寄生虫や感染免疫学を研究。微生物などとの共生を訴え、サナダムシを自分の体内で飼うなどして、過度な清潔志向に警鐘を鳴らした。 著書は、寄生虫との共生をユーモラスにつづったベストセラー「笑うカイチュウ」や、「清潔はビョーキだ」など多数。テレビにも多く出演した。

☆藤田教授の薬事法違反事件:

寄生虫博士が「薬事法違反」で書類送検!どこに問題があったのか?

寄生虫学などが専門で、自分の腸内でサナダムシを飼うなど、「寄生虫博士」として知られる藤田紘一郎・東京医科歯科大学名誉教授が、薬事法違反(無許可販売ほう助)の疑いで書類送検された。

報道によると、藤田名誉教授は2009年6月~13年10月の間、顧問をしていた健康食品会社の栄養補助食品(CBプロポリス粒)について、「がん細胞を死滅させる」などと医学的効能をうたった記事を書き、商品のパンフレットや医療系無料雑誌に掲載されたという。

こうした広告記事は身の回りにあふれているような気もするが、藤田名誉教授の行為はどうして薬事法上、問題とされたのだろうか。また、藤田名誉教授はその後、不起訴(起訴猶予)とされたが、これはどういう意味なのだろうか。赤羽根秀宜弁護士の解説。

●効能がなくても、薬として販売したら「医薬品」と扱われる

「薬事法2条1項では、『医薬品』を、日本薬局方(=日本の医薬品の規格基準書)に収められている物の他、疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされているもの等、と定義しています」

「実際に薬効がある医薬品のほかに、薬効のないものを薬として売る際にも、医薬品として薬事法の規制を受けます。客観的にみて、薬理作用がある物には限られないのです」。

「薬事法の許可なくプロポリスを販売していました。だから、薬事法違反で、販売会社の社長が逮捕されたのです」

●藤田名誉教授は「無許可販売」を助けた疑い

「藤田教授は、健康販売業者が効能効果などを標ぼうしてCBプロポリス粒を販売することを認識、認容していました。そのうえで、同社に解説文などを提供し、実際、その解説文はチラシや雑誌の広告に使われていたようです」つまり、無許可の販売を助けたということ。

「藤田名誉教授は、薬事法違反の手助けをした(無許可販売ほう助)疑いがあるとして書類送検されてしまいました。もっとも、検察官は、犯罪事実は認められるが、反省や犯行の態様等様々な事情から、起訴するまでもないと判断し不起訴(起訴猶予)としたのです」;という事だそうです。

(弁護士ドットコムニュース)

取材協力弁護士

赤羽根 秀宜(あかばね・ひでのり)弁護士

Categorised in: ご近所の話題