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2021年6月22日

12957:新型コロナワクチンの眼科的副反応

清澤のコメント:日本の眼科6月号が届けられた。今号で、このブログの読者の興味をもっとも引きそうなのは上記の新型コロナワクチンの副反応の話題であろる。1)毛塚文献(東京医科大)はネット検索における文献的な考察であり、2)井上論文は井上眼科病院の職員及び取引業者に対してコロナワクチン投与を行った後のアンケートをまとめたものである。殊に井上論文は実際に病院職員に投与した経験をまとめており、自分が医師会館で投与を受けた際の実感に近い印象である。

1,(毛塚論文)新型コロナワクチンの眼科的副反応について。:現在認可されている新型コロナワクチンについて。ファイザー社とモデルナ社の物が許可されている。軽度だが頻度の多い副反応として接種部位の発赤・腫脹、全身反応として発熱、全身倦怠感、頭痛。稀なものとして蕁麻疹、瞼の腫れ、息苦しさなどのアナフィラキシー、ギランバレー症候群(足の脱力)がある。

新型コロナワクチンに対する副反応:厚生科学審議会:死亡55件(438773人接種、100万人に12.6件:出血性脳卒中10件、心臓停止7件、心不全7件:ワクチンと症状名の因果関係が評価できないとされた。)

表1:予防接種法に基づく医療機関からの新型コロナワクチン副反応疑い状況報告:(10件以上を抜き出すと)眼掻痒感13,眼充血18,眼瞼腫脹11,眼瞼浮腫16,視力障害・低下12,幻視・幻聴・錯視11である

表2:薬機法による新型コロナウイルスワクチン副反応疑い報告状況は:眼球運動障害5,眼瞼下垂ほか

厚生科学審議会の見解:1)何らかの事象が生じる可能性があり、100%の安全性を求めることはできない。2)予防接種後の副反応を疑う症状を知ったときには医療機関は国・PMDAに報告する。3)因果関係は広く医師の報告を求めている。4)予防接種後の因果関係のない物も含む。5)特に高齢者では無接種時の死亡リスクが他より高い。前後関係を因果関係と誤認されないように注意して情報を発信する必要がある。

②井上論文:医界ピックアップ:新型コロナウイルスワクチン接種と副反応:井上眼科病院井上賢治:病院で職員625人と外部業者111人に新型コロナワクチンを接種した。職員は原則定休日の前日に接種。アナフィラキシーはなし。

アンケート97%回収。副反応は一回目505人(88.0%)、二回目は528人(93.0%)だった。疼痛(一回目47.7%、翌日73.2%、二日後39.7%)。他の副反応も翌日での出現が多く、翌日:筋肉痛16.2%、倦怠感12.5%、腫脹10.1%と続き女性に多い。二回目の翌日の疼痛が多く当日54.6%、翌日72.4%、2日後45.8%。2回目の翌日の副反応は疼痛に次いで、倦怠感60.6%、発熱(50.0%)、頭痛(45.5%)、関節痛(32.4%)筋肉痛(27.8%)、寒気(25.4%)、腫脹(15.7%)、発赤(8.3%)嘔吐・嘔気(6.7%)と続いた。

ワクチン副作用による欠勤(体調不良):一回目6人(1.0%)、2回目35人(6.2%)20歳代に多い。翌日の症状は発熱が最も多く、倦怠感、頭痛、関節痛の順。これからワクチン接種を受ける若い女性は特に2度目の摂取後の副反応に注意を要す:としている。

ご参考にしていただければ幸甚である。

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