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2021年4月20日

12806:コーヒーと血糖値の意外な関係 睡眠不足で飲むとブドウ糖負荷試験で血糖上昇;記事紹介

清澤のコメント:コーヒーを睡眠不足で飲むと糖負荷試験で血糖が上昇する耐糖能低下が検出できるという結論です。ありそうな結果ですが、直接目には関係なさそうです。

2021/3/27 日経Gooday 30+

睡眠不足のときほど濃いブラックコーヒーを飲みたくなるものだが……。写真はイメージ=(C)Tomas Anderson-123RF

睡眠不足のときほど濃いブラックコーヒーを飲みたくなるものだが……。写真はイメージ=(C)Tomas Anderson-123RF

日経ヘルス

どんな食事が病気の予防になるの? また、どんな習慣がアンチエイジングにつながるの? 世界中で進む、“健康”にまつわる研究について、注目の最新結果をご紹介します。今回は「コーヒーと血糖値の意外な関係」について。みなさんが愛飲するコーヒーが体にどう影響するのか見ていきましょう。

熟睡できなかった朝の濃いコーヒーは食後の血糖値を高めやすい

睡眠不足のときに濃いブラックコーヒーを飲むと、食後の血糖値が高くなることが、英国の研究でわかった(Br J Nutr.; 124,10,1114-1120,2020)。

平均21歳の健康な男女29人が3つの条件下で経口糖負荷試験(OGTT)を受けた。OGTTは75gのブドウ糖が含まれた飲み物を飲んで、その後採血をして血糖の変化を見るもの。

1つは、通常の睡眠(23時から翌7時まで就寝)を取り、白湯を飲んだ後でOGTTを受ける(対照群)。2つめは、就寝時間は同じだが1時間ごとに5分間起きるという断続的な睡眠の後に白湯を飲んでOGTTを受ける。3つめは断続的な睡眠を取り、濃いブラックコーヒー(約300mgのカフェイン含有)を飲んだ後でOGTTを受ける。3群とも白湯ないしはコーヒーを飲むのは、OGTTの30分前に設定した。

その結果、血糖値と血中インスリン濃度は、通常の睡眠か断続的な睡眠かでは変わらなかったが、断続的な睡眠+ブラックコーヒー群ではどちらも高くなった。血糖値のピークが、対照群では8.20mmol/L、断続的な睡眠群は8.23mmol/Lだが、断続的な睡眠+ブラックコーヒー群は8.96mmol/Lで有意に高かった[注1]。インスリン濃度のピークは対照群が265pmol/L、断続的な睡眠群は235pmol/L、そして断続的な睡眠+ブラックコーヒー群は310pmol/Lだった。またOGTT開始から120分間の血糖値を面積で表すAUCという数値で見ると、断続的な睡眠+ブラックコーヒー群は対照群に比べて約50%増加していた。

カフェインが筋肉への糖の取り込みを阻害し、さらにカフェインと睡眠障害によって血糖値を上げるホルモン(コルチゾール)が上昇して、血糖値の上昇につながったと研究者らは説明している。

[注1]「mmol/L」は血糖値の国際単位。日本での血糖値の単位(mg/dL)にはmmol/L×18で換算する。

(文 八倉巻尚子=ライター)

[日経ヘルス2020年2月号記事を再構成]

原論文要旨:

Br J Nutr .2020 11月28;124(10):1114-1120。 DOI:10.1017/S0007114520001865。 

起床時のグルコース制御は、夜間の毎時の睡眠の断片化の影響を受けませんが、朝のカフェイン入りのコーヒーによって損なわれます

ハリー・A・スミス  DOI: 10.1017/S0007114520001865

要約

モーニングコーヒーは、睡眠障害に続く一般的な治療法ですが、各要因は健康な成人のグルコース耐性とインスリン感受性を独立して損なうことができます。驚くべきことに、睡眠の断片化とコーヒーが目覚め自体のグルコースコントロールに及ぼす影響は一度も調査されていない。無作為化クロスオーバー設計では、29人の成人(平均年齢:21歳(sd 1)歳、BMI:24・4(sd 3·3)kg/m2)が3回経口グルコース耐糖試験(OGTT)を受けた。睡眠の習慣的な夜に続く1つ(コントロール;ベッドでは、約23.00-07.00時間眠ろうとするライトオフ)、他の人は睡眠の断片化の夜の後(コントロールとして、5分間毎時目を覚ます)、目を覚ました後約1時間(OGTTの30分前にブラックコーヒーとして約300mgのカフェイン)。。個別化ピーク血漿グルコースおよびインスリン濃度は睡眠の質の影響を受けなかったが、それぞれコントロール、断片化および断片化された+コーヒーのコーヒー消費量(平均(正規化CI)に続いて高かった;グルコース:8·20(正規化CI 793、8·47)mmol/l 8 23(正規化CI 7·96、 8·50) mmol/l v. 8·96 (正規化 CI 8·70, 9·22) mmol/l; インスリン: 265 (正規化 CI 247, 283) pmol/l; および 235 (正規化 CI 218, 253) pmol/l;同様に、血漿グルコースの増分AUCは、断片化された+コーヒー試験で断片化されたと比較して高かった。睡眠の断片化は、朝のグルコース摂取に対する血糖またはインスリン血症の応答を変化させなかったが、強いカフェイン入りコーヒーが消費されれば、耐糖能の低下が期待できる。

キーワード:CYP1A2;カフェイン;コーヒー;グルコース;インスリン;多型;睡眠の断片化。

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