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2021年2月8日

12649:ワクチンツアー、群がる富裕層

ワクチンツアー、群がる富裕層 英→UAE、575万円/米フロリダ、州外から5万人

清澤のコメント:日本国内で闇ワクチンが投与されているという新聞記事に始まり、厚労省が医師に闇ワクチン投与に協力するなという通達まで出た騒動は、中国製偽ワクチンだったという笑い話のような落ちだったみたいですね。公認されたワクチンが回ってくるのを待ちましょう。そうでないならば、、、

2021年2月8日

インド西部ムンバイで1月15日、ワクチン接種の開始を知らせる看板 

 新型コロナウイルス対策の切り札として期待されるワクチンをめぐり、外国に接種を受けに行く「ワクチン・ツーリズム」が世界各地で出現している。ワクチンの数が十分に行き渡らないなか、各国では高齢者や医療従事者への優先的な接種が進む。だが、大金を払って富裕層が我先に接種を受ける状況が続けば、貧富の格差が命の格差につながりかねない。

 インド・デリーに本社を置く旅行会社ゼニート・ホリデーは昨年末から「新型コロナ・ワクチン・ツーリズム・パッケージ」と銘打ち、外国で接種を受けるツアーの募集を始めた。米国4日間の旅でワクチンを1回だけ接種するツアーは14万9999ルピー(約21万4千円)。英国行きはワクチン代が別払いで、2往復して接種を2回受けるツアーが25万ルピー(約36万円)、22日間の滞在型なら45万ルピー(約65万円)だ。

 インドでは、医療従事者などを優先しながら、人口の4分の1弱にあたる3億人へのワクチン接種が順番に始まっている。同社幹部のマノジ・ミシュラ氏は朝日新聞の取材に「すでに1500件の問い合わせがあった」と語った。ただ、米国や英国でどうワクチンを確保するかという肝心な部分はまだ決まっていないという。それでも「政府の許可が下り、ワクチンを確保でき次第、ツアーを送り出す。すでに800人集まった」と、需要の高さに自信を見せた。

 すでにワクチン・ツアーを送り出したケースもある。英紙テレグラフによると、英国の高級会員制旅行会社ナイツブリッジ・サークルは年会費2万5千ポンド(約360万円)を払う会員向けに、アラブ首長国連邦(UAE)などで米ファイザー社製や中国製のワクチンを2回接種できる旅行の手配を始めた。約1カ月間の滞在費や往復航空券などを含め4万ポンド(約575万円)の費用がかかる。

 旅行会社はワクチンの調達方法についてはっきり語っていないが、会員の多くが持つ多国籍のビザを利用したり、医師のネットワークを使って第三国にワクチンを運び出したりする方法などをほのめかしている。

 テレグラフ紙によると、富裕層の個人的なワクチン接種に倫理的な問題はないのかという質問に対し、旅行会社の創設者は「対象者は65歳以上に限っている。接種によってその人が免疫を獲得するのなら、良いことだ」と主張したという。

 「ワクチン・ツーリズム」という言葉がメディアでさかんに報じられているもう一つの現場は米フロリダ州だ。州保健局の統計によると、1月末時点でワクチン接種を受けた約168万人のうち、5万4千人以上が州外の人だった。

 州内でワクチン供給の遅れが問題化する一方、米CBSによると、アルゼンチンの富裕層やカナダからの旅行客らが住民に交じって接種を受けたとみられ、州当局は接種の際に居住証明の提示を義務づけたという。

 世界保健機関(WHO)はワクチン供給に限界がある現状を踏まえ、人口比に応じた各国への分配や、医療従事者や高齢者など感染リスクが高い人への優先的な接種を呼びかけている。だが、実際には資金力のある欧米などで接種が先行。その中でも誰もがすぐに受けられるわけではない。

 それでも、将来的には「ワクチン・ツーリズム」がある程度の市場になるとみる人たちもいる。タイでは、途上国の富裕層に滞在型の高度な医療を提供する「医療ツーリズム」がもともと盛んだったこともあり、パッケージ旅行の開発を探る動きがある。バンコク・ポスト紙によると、タイ観光協会の会長は「今年後半にも実現させる必要がある」と話しているという。(機動特派員・武石英史郎)

Categorised in: ご近所の話題